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超音波顕微鏡を用いた歯の基本音響特性の定量測定とその臨床応用に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570906
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

笠原 紳  東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (70169407)

研究分担者 石橋 実  東北大学, 歯学部附属病院, 医員
櫛引 淳一  東北大学, 工学部, 助教授 (50108578)
吉田 惠夫  東北大学, 歯学部, 教授 (30005011)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード超音波顕微鏡 / 音響特性 / 歯 / エナメル質 / 象牙質
研究概要

超音波顕微鏡を用いる場合、試料の測定面は良好な平面であることが必要である。本補助金で導入した精密研磨システムMA200を用いることによって、歯のような複合材料でも十分な精度の測定面を得ることができた。定量測定は直線集束型超音波顕微鏡を用い、ヒトの上顎中切歯の音響特性(音速と減衰)の測定を行った。その結果、音速は歯軸方向が最も速く、減衰は最も少ないこと、またエナメル質では切縁に近づくにつれて音速は速くなり、象牙質では遅くなることがわかった。
画像計測は点集束型超音波顕微鏡を用い、エナメル質内初期う触と歯髄腔近傍の象牙質について行った。比較のため、同一部位を厚さ約20μmの切片として、光学顕微鏡とX線マイクロラジオグラムによる観察を行った。エナメル質の観察では、う触による構造や基質の変化によってエナメル質の音響特性が変化している状態や、エナメル質の微細構造、う触がエナメル小柱やレッチウス条に汨って進展する様子が明瞭に観察できた。一方、象牙質の観察では、象牙質内では音響特性が著しく変化していることが観察できた。これは、象牙質内における石灰化の不均一性や象牙細管などの組織構造による音響特性の変化によるものと考えられる。
超音波顕微鏡による観察では、測定面直下における音響特性の違いを画像として観察できるため、透過型の顕微鏡やX線マイクロラジオグラムのように試料の厚みによる像の重なりがなく、明瞭な画像が得られた。また、超音波という全く新しい媒体を用いているため、超音波画像にはこれまで得られなかった。新しい情報が含まれていると思われる。今後さらに微細構造や化学組成の測定などと比較し、超音波画像を理解するために研究を進める必要がある。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shin,Kasahara: Acoustical Imaing. 17. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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