研究課題/領域番号 |
63570921
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山縣 健佑 昭和大学, 歯学部, 教授 (60013893)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 発音時口腔運動 / ハイスピ-ドビデオ / SonaーGraph / 声紋 / MKG / 調音運動経路 / 調音運動速度 / リアルタイム音声周波数分析表示 / 発音時の口腔運動 / ハイスピードビデオ / リアルタイム音声周波数分析表示装置 |
研究概要 |
正常有歯顎者および顎変形症例について、発音時の口腔運動とリアルタイム音声周波数分析表示装置(SSDー2、平成2年度からはDSPーSonaーGraph)による声紋とを同時に記録し、解析した。 1.被験者に発音検査語表を発音させ、MKG上の切歯点、または顔面側貌と声紋とを音声と同時に2台のテレビカメラでハイスピ-ドビデオ(HSVー200型)によって高速記録した。 2.得られたテ-プを低速再生し、モニタ-上で切歯点、口唇、皮膚上の標点の座標を入力し、コンピュ-タ-に記録し、演算する。この時、声紋像を参照して子音時点を求め、調音運動開始から子音発音時点の前後を含めて、全経過中の標点の運動経路および運動速度を解析した。その結果、子音発音前、および、発音中の口腔の運動の動態がそれぞれ異なることが明かになった。そのため、従来の子音発音中の下顎位(発音位)だけの観察によるよりも、はるかに調音運動の実態を把握できるものと推測された。 3.さらに、調音動作のスム-ズさを判定するためには、音発生中のみならず、それ以前の口腔の動態を観察することが有効と思われた。 4.そこで、運動経路の複雑さを表現するため、方向変化角度の累計および平均角度、移動経路の距離累計などのパラメ-タ-を設け、これらの演算をコンピュ-タ-による処理するソフトを開発した。これによって、口蓋裂、顎変形症例などの発音異常者について、咬合改善前後の調音運動のスム-ズを比較検討した。 5.リアルタイムの声紋分析表示装置としてDSPーSonagraph を導入したが、これによってより多彩な分析が可能となり、より詳細に音の正否を判定する可能性も興待できる。
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