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Bacteroides gingivalisの血清学的性状と型別分布について

研究課題

研究課題/領域番号 63570962
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

佐藤 誠  徳島大学, 歯学部, 助教授 (10126229)

研究分担者 山崎 都美恵  徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (20200644)
遠藤 順子  徳島大学, 歯学部, 助手 (20176796)
前原 玲子  徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (30181605)
中村 亮  徳島大学, 歯学部, 教授 (30034169)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードBacteroides gingivalis / 血清学的分類 / 歯周疾患
研究概要

成人型歯周炎患者63名の歯周ポケットから分離したB.gingivalis 126株と、同菌の標準菌株である381,hara 1,ATCC33277の合計129株を用いてB.gingivalisの血清学的性状について検討を行った。先ず、用いた菌株のうち、数株について、全菌体に対する家兎免疫血清を作成した。得られた抗血清と上記129株間で定量凝集反応や、菌株の超音波処理抽出抗原を用いてゲル内拡散法を行い、B.gingivalisの抗原分析を実施した。吸収試験を繰り返した結果、4種類の因子血清が得られ、B.gingivalisは血清学的に均一ではなく、少なくとも4種類の特異抗原の存在することが明らかになった。またこの特異抗原の存在は、免疫電気泳動法によっても確認された。以上の結果から、B.gingivalisは、それが有する特異抗原により、I〜IV型の4血清型に分類された。人口腔内でのB.gingivalisの血清型別分布について調べたところ、同一口腔内より分離される菌株は、1つの血清型に属する場合が多く、63名中I型菌のみ分離された者が22名(34.9%)、II型菌のみの者が7名(11.1%)、III型菌のみの者4名(6.3%)、IV型菌のみの者22名(34.9%)であった。また、同一口腔内から2つの血清型菌の分離された者が2名(3.2%)にみられた。血清型別が異なっても、血球凝集能や、その他の生化学的性状には差は認められなかった。しかし、B.gingivalisの病原因子として注目されているコラゲナーゼ活性やプロテアーゼ活性には血清型別間に違いが認められ、コラゲナーゼ活性はII型菌、プロテアーゼ活性はIV型菌に、特に強い活性が認められた。抗生物質の感受性は、血清型別間に、特に差は認められなかった。
なお、今後B.gingivalisの血清型別を一そう明確にするために、同菌の特異抗原の分離、精製を実施するべく準備を進めている。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永田篤司: 口腔衛生学会雑誌.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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