研究課題/領域番号 |
63571007
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
山田 泰司 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (10057317)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | mediterraneol / 海産ジテルペノイド / 抗腫瘍活性物質 / 天然物合成 / フラグメンテーション反応 |
研究概要 |
Mediterraneolは地中海産の褐藻より見出されたジテルペノイドで、強い坑腫瘍活性を示し、他に例を見ない特異な化学構造をもつことから薬学的にも合成化学的にも興味の持たれる化合物である。著者は、研究計画書に示したようにmediterraneolを合成するにはビシクロ[4、2、1]ノナン環を含む[I]と側鎖部分[II]を独立に合成し、それらを連結すれば良いと考え本合成研究を行った。 側鎖部分[I]に相当する化合物1は市販のO-クレゾールよりClaisen転位反応及びWittig反応を機軸とする方法により合成することができた。一方、ビシクロ環部分[I]にほぼ相当する2については、種々の合成ルートを検討した結果、リチウムエノラート3と4との反応により三環性化合物5を合成し、橋頭位のメチル化などによりジオール6に導いた後、6の酸によるフラグメンテーション反応で三員環部を開裂させる方法により合成できた。 以上、本研究によりmediterraneol合成上重要な合成中間体1及び2の合成法を開発することができた。現在、1と2の結合及び海産ジテルペノイドmediterraneolへの変換について検討中である。 なお、購入した低温フリーザーは本研究の過程で合成した化合物及び不安定な合成試薬の保存に用いた。
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