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ペルオキシダーゼ標識インスリンによる抗インスリン抗体の分析

研究課題

研究課題/領域番号 63571022
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関九州大学

研究代表者

財津 潔  九州大学, 薬学部, 助教授 (70091329)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード抗インスリン抗体 / インスリン / ペルオキシダーゼ / 酵素標識
研究概要

インスリン上の酵素標識部位が明確なる種類のペルオキシダーゼ(HRP)標識インスリン(GlyAl,LysB29-及びGlyA1,LysB29-HRP-インスリン)を調製し、これを用いて、サンドイッチ法による抗インスリン抗体の測定法を新たに開発した。さらに、インスリン上の1箇所にHRP標識したコンジュゲートは2箇所標識に比べて高感度が得られることを初めて実験で示した。測定操作法の概要:抗インスリン抗体を含む溶液100μlにNa,k-リン酸塩緩衝液(10mM,pH7.0,100mMNaCl,1mMMgCl_2,0.1%BSA含有)200μl及びィンスリン結合ビーズ(6mm径)を加えて4℃24h静置する(第1反応)。精製水2mlで2回ビーズを洗浄後、HRP-インスリン溶液300μl中に移し、4℃、3h静置する(第2反応)。精製水2mlで2回洗浄後、ビーズ上のHRP活性を測定するため、ビーズをトリス塩酸緩衝液(0.15M、pH8,5)700μl、HPPA水溶液(60mM)350μlの混液中に投入し、H_2O_2(40mM)70μlの添加で反応を開始し、30℃、30分後、Na_2SO_3(10(w/v)%)70μlを加えて反応を停止後、励起波長320nm、蛍光測定波長404nmにおける蛍光強度を測定する。
3種類のHRP標識インスリンを用いて抗インスリン抗体の測定を行なった。モルモット抗インスリン血清またはモルモット抗インスリンポリクローナル抗体をサンプルとしたものはシグモイド型の標準曲線を与え、一方、マウス抗インスリンモノクローナル抗体(A8-A10を良く認識)の場合には直線に近い標準曲線が得られた。いずれの場合にも、GlyA1またはLyoB29を介してHRP標識したものが高感度を与えた。
以上の結果は、これまで予想はされていたが、今回、標識部位の明確なHRP-インスリンを使用することにより、初めて実験システムを組み得たことにより得られたものであり、エンザイムイムノアッセイ開発に寄与する有用な知見を得た。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Zaitsu.;Masao Nakayama.;Yosuke Ohkura.: Jpn.J.Clin.Chem.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Zaitsu.;Masao Nakayama.; Yosuke Ohkura.: Chem.Pharm Bull.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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