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クモ毒と金属イオンとの反応性とその毒性

研究課題

研究課題/領域番号 63571030
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関摂南大学

研究代表者

吉岡 正則  摂南大学, 薬学部, 教授 (30012652)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
キーワードJSTX-3 / NSTX-3 / クモ毒 / 金属イオン / キレート / クラバミン / 高速液体クロマトグラフィー
研究概要

本研究者らは、クモ毒腺中には、グルタミン酸レセプターを特異的に阻害する物質を見い出した。この物質の本体の一つは、ジョロウグモ(Nephila clavata)では JSTX-3と、又オオジョロウグモ(Nephila maculata)ではNSTX-3と名付け、構造を決めた。これは、2、4-ジヒドロオキシフェニルアセチルアスパラギニル-ポリアミン構造を共有し、キレート化学上大変興味のある構造を有している。本研究では、これらの合成品と種々の金属イオンとの反応性を調べ、これらキレートの特性を調べると同時に生理作用機構を明らかにする
その結果
1)JSTX-3とNSTX-3とは、Fe^<3+>と黄色の二核錯体のキレートを生成することが判明した。
2)クモ毒腺および胴体中には、プラズマ発光分析により、Fe^<3+>,Fe^<2+>,Cu^<2+>,Ni^<2+>,Zn^<2+>,Co^<2+>,Pb^<2+>などの金属イオンが高濃度に存在し、これらがキレート生成および解離しながら毒作用発現に関与していることが推定された。
3)JSTX-3およびNSTX-3以外の強力な殺虫作用を示す成分をN.Clavataの毒腺に見出し、これを高速液体クロマトグラフィーなどにより精製し、^1H-NMR,アミノ酸分析,ガスクロマトグラフィー及びマススペクトロメトリーなどにより構造を決めた。ポリアミンとペプチドの結合した成分で、新しい物質と判りクラバミンと命名した。
4)以上のように、クモ毒成分の種々の生理作用を解明するための重要な知見が得られた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Yoshioka.: Toxicon. 26. 414-416 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kato.: Journal of Life Support Technology Society. 2. 280-288 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤弘真: 臨床検査. 32. 1132-1141 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Pan-Hou.: Brain Research. 476. 354-357 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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