研究課題/領域番号 |
63571038
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 神奈川大学 (1989) 京都大学 (1988) |
研究代表者 |
齊藤 光實 (齋藤 光貫) 神奈川大学, 理学部, 教授 (80025717)
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研究分担者 |
市川 厚 京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ポリー3ーヒドロキシ酪酸 / ポリーβーヒドロキシ酪酸 / PHB / 生分解性ポリマ- / バイオポリマ- / エステラ-ゼ / 菌体外酵素 / Alcaligenes faecalis / ポリ-3-ヒドロキシ酪酸 / ポリ-β-ヒドロキシ酪酸 / 生分解性ポリマー / バイオポリマー / エステラーゼ |
研究概要 |
1.ポリー3ーヒドロキシ酪酸(PHB)分解菌Alcaligenes faecalis T_1のPHBデポリメラ-ゼのPHB界面認識部位の検索:PHB分解酵素をトリプシンで処理すると分子量が47Kから42Kに減少し、酵素分子の疎水性が低下し、水溶性のD(-)ー3ーヒドロキシ酪酸オリゴマ-に対する活性は変化しないままPHB分解活性は失われる。またジイソプロピルフルオロ燐酸(DFP)で修飾するとオリゴマ-ならびにPHBに対する分解活性は共に失なわれたが、PHBに対する吸着力は元とかわらなかった。これらの結果はPHB分解酵素中にエステル結合を切断するに必要な部位に加えて、PHB界面を認識する部位が存在することを示唆している。トリプシンで切断される箇所は、分解酵素の遺伝子を解析して明らかになった一次配列の(末側の最初のアルギニンであった。従ってC末の約5Kのペプチド部分にPHB界面認識部位が存在する可能性がある。しかしながら種々の証拠に基づいて、特定のアミノ酸配列(ペプチド)がPHBとの相互作用に重要である訳ではなく、PHB界面認識部位は立体的に構成されている可能性が示された。 2.D(-)ー3ーヒドロキシ酪酸オリゴマ-ヒドロラ-ゼ遺伝子のクロ-ニングならびにその塩基配列の決定:A.faecalis T_1の遺伝子を適当な大きさに切り、EcoRIリンカ-をつなぎファ-ジλgt11に組み込み、オリゴマ-エステラ-ゼに対する抗体を用いてクロ-ニングを行った。抗体ポジティブなプラ-クを得て現在解析中である。 3.3ーヒドロキシ酪酸のコポリマ-のPHB分解酵素による分解:3ーヒドロキシ吉草酸(3HV)あるいは4ーヒドロキシ酪酸(4HB)のコポリマ-をPHB分解酵素により分解したところ、4HBを含む3ーヒドロキシ酪酸コポリマ-はその含量に応じて容易に分解し、3HVを含むコポリマ-は分解しにくくなることがわかった。
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