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発癌性芳香族アミンの新代謝活性化機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63571043
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関広島大学

研究代表者

辰巳 淳  広島大学, 医学部, 教授 (90037581)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード発癌性芳香族アミン / 代謝 / N-ホルミル化 / N-アセチル化 / N-arylformamides / N-arylacetamides / 代謝活性化機構
研究概要

発癌性芳香族アミンの新代謝活性化機構とみなされるN-ホルミル化反応につき、下記のような興味ある成果を得た。
1.発癌性芳香属族アミン4-aminobiphenyl, 2-aminonaphthalene, 2-aminofluoreneおよび1-aminopyreneをそれぞれ投与したウサギの尿より、それらの代謝物として、相当するN-arylacetamides(4-acetylaminobiphenyl、2-acetylaminonaphthalene, 2-acetylaminofluorereおよび1-acetylaminopyrene)と共に、N-arylformamides(4formylaminobiphenyl, 2-formylaminonaphthalene2-formylamino fluoreneおよび1-formylaminopyrene)を単離同定した。また、これらの芳香族アミンをそれぞれラットあるいはモルモットに投与した場合にも、糞または尿より上記N-arylfarmamidesおよびN-arylacetamidesを単離同定することができた。これはN-ホルミル化反応がN-アセチル化反応と同様に、発癌性芳香族アミンのinvivo代謝における一般的な反応であることを示した最初の例である。
2.これらの芳香族アミンをそれぞれラットに投与した後、相当するN-arylformamidesおよびN-arylacetamidesの尿、糞中排泄量につき定量的な検討を加えた。その結果、N-arylformamidesおよびN-arylacetamidesの排泄量は予想外に少ないことが明らかになった。しかし、これは生成したN-arylformamidesおよびN-arylacetamidesがラット体内で更に代謝されてしまうことに起因することを突き止めた。
3.ラット、ウサギ、マウス、モルモット、ハムスター、の肝サイトソールはいずれもN-formyl-L-kynurenine存在下で、上記芳香族アミンに対してN-ホルミル化活性を示すことを見出した。更に、精製ラット肝formamidaseを用いた実験により、肝サイトソールのN-ホルミル化活性は本酵素によるものであることを証明した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 辰巳淳: 日本環境変異原学会第17回大会要旨集. 48 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 辰巳淳: 第14回環境汚染物質とそのトキシコロジーシンポジウム要旨集. 53-55 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 辰巳淳: 衛生化学. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 辰巳淳: Cancer Research. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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