研究課題/領域番号 |
63571082
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
今井 高志 理化学研究所, ジーンバンク室, 研究員 (50183009)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ヒト21番染色体 / YAC / オ-ダ-・クロ-ン・ライブラリ- / 酵母人工染色体ベクター / コンティグマップ / アガロース顆粒法 / Alu配列 / ヒト、ハムスター雑種細胞 / 長鎖DNA |
研究概要 |
本研究は、ヒト染色体の中で最も小さい21番染色体を対象とし、この染色体に特異的な酵母人工染色体(YAC)ライブラリ-を作成して、これに含まれる各クロ-ンの繋がり(オ-ダ-)を明かにすることが目的である。1.昨年度は、21番染色体特異的なクロ-ンを得るために、この染色体のみをヒト染色体として含むヒトXチャイニ-ズハムスタ-雑種細胞を出発材料としてライブラリ-の構築を行なったが、(1)雑種細胞内におけるヒト染色体が本当に完全なものか(変異が起こっていないか)確認するのは難しいこと、(2)ヒト全DNAから作成したライブラリ-からでも21番染色体上のクロ-ンを比較的迅速に単離できるスクリ-ニング法が開発されたことにより、核型が正常なヒト白血球由来の細胞よりDNAを調製しYACライブラリ-を構築した。2.クロ-ンの解析、オ-ダ-の決定は、クロ-ニングできるDNAの長さが長ければ長いほど促進されるのでまず、より巨大なDNAを効率良くクロ-ニングできるYACライブラリ-作成の改良法を開発した。3.このヒトYACライブラリ-は、平均380KBのYACおよそ14,000クロ-ンより成り、クロ-ニングされたDNAの長さの合計はヒト・ハプロイド・ゲノムの大きさの約1.7倍である。4.現在のところ、このライブラリ-よりPCRスクリ-ニング法を用いて、9個の21番染色体上のクロ-ンを単離し、それらの制限酵素切断地図を作成している。5.またこれらのクロ-ンより挿入部分の末端フラグメントを調製し、隣接するクロ-ンをスクリ-ニング中である。 現在のところ、21番染色体全体をカバ-するクロ-ン・セットは得られていないが、充分な大きさをもったYACライブラリ-の作製、迅速なスクリ-ニングの系を構築、または導入することができたので、今後オ-ダ-・クロ-ン・ライブラリ-を完成させ、21番染色体の物理的地図を作成していく予定である。
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