研究課題/領域番号 |
63571115
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
河野 均也 日本大学, 医学部・臨床病理科, 教授 (60059368)
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研究分担者 |
久保 信彦 日本大学, 医学部、臨床病理科, 助手 (40214994)
馬場 俊一 日本大学, 医学部、皮膚科, 講師 (30102479)
板垣 昌樹 日本大学, 医学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ライム病 / 免疫血清診断 / 口腔内スピロヘ-タ / マダニ咬傷 / 血清疫学調査 / 危険因子 / 人畜共通感染症 / 伝播動態 / ライム・ボレリア症(Lyme boneliosis) / borrelia burgdorferi / 人畜共通伝染病 / 慢性遊走性紅斑 / Borrelia burgdrferi / 免疫ペルオキシダーゼ法 / シュツルエマダニ |
研究概要 |
平成2年度の研究は、1)免疫血清診断法の改良と各種の手法の比較、2)血清反応を応用した血清疫学的調査、3)人畜共通感染症の観点からイヌのボレリア感染の調査、の3項目を重点に実施した。 1)ライム病の血清診断の手法としては免疫ペルオキシダ-ゼ法・酵素抗体法・蛍光抗体法が開発されており、これらを比較検討した。特異性に関しては、自己抗体陽性者血清および梅毒血清反応陽性者血清で5ー60%の範囲で偽陽性反応がみられた。酵素抗体法の使用抗原をボレリア全菌体と41kDフラジェラム抗原とで比較すると41kDフラジェラム抗原の方が偽陽性反応の出現が少なく、抗原の精製により特異性の改善が示唆された。また、増悪期の歯周炎患者血清でも高頻度に偽陽性反応の出現がみられ、歯周炎の増悪因子である口腔内スピロヘ-タのライム病血清反応への影響が推測された。マダニ咬傷後に遊走性紅斑が出現したが、感染早期に抗生剤の投与を受けたため免疫ペルオキシダ-ゼで陰性と判定された患者2例から酵素抗体法でIgM抗体が検出され、IgM抗体の測定による感度の改善が期待できる。 2)北海道地方の狩猟者を対象に抗ボレリア抗体を測定し、ライム病流行地でマダニ咬傷の機会が多い集団での感染状況を推測した。北海道地方で狩猟者は一般対象者に比較し抗ボレリア抗体の保有率が高く、ライム病の危険因子であると推測できた。抗体陽性者は北海道全域に分布するが、根室・留萌地方にやや多く、年齢・性別では女性の高齢者に抗体価が高い傾向があった。 3)ライム病は人畜共通感染症であり、保菌宿主としてのイヌを対象に抗ボレリア抗体を測定した。抗体陽性イヌは北海道から関東まで分布し、これらヒトの近辺に生活するイヌのライム病伝播動態の役割を考察した。
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