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各種BRMのマウスのカンジダ感染に対する防御効果とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 63571122
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

三上 襄  千葉大学, 真核微生物研究センター, 助教授 (40092100)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
キーワードBRM / カンジダ血症 / 動物真菌感染モデル / インターロイキン / インターフェロン / レンシナン / 併用効果 / アムホテリシンB
研究概要

マウスの尾静脈から真菌を感染させた菌血症モデルを用いて、各種BRMの感染防御効果を検討した。その結果、現在BRM系の抗癌剤として臨床的に用いられているレシチナン、さらには臨床応用への基礎的段階にあるレバミゾールにおいて、極めて強いカンジダ感染に対する防御作用を有することを認めた。これらのBRMでは、カンジダ感染前の投与のみでなく、感染後の比較的早い時期の投与でも効果が認められ、治療効果も確認できた。またレンチナンとレバミゾールの感染防御効果の発現に重要な役割を果たすエフェクターの解析を進めた結果、レバミゾールでは、インターフェロン(IFN)が、レシチナンではインターロイキン(IL)が重要であることが明らかとなったことから、実際に組換え型IFNおよびIL-1を用いて検討した。その結果、IFNでは、はっきりしたdose-responseのある結果は得られてなかったが明らかに感染防御効果を認めた。またIL-1で1μg/mouseの投与で、約60%以上のマウスが生存するという極めて強い感染防御効果が確認でき、BRM投与によって生体内で産生されるエフェクターの一つであるIL-1が感染防御効に重要であることが明らかとなった。また、同様に感染等において、生体内で産生することが知られているサイトカインであるTNFにおいても感染防御効果を確認することができた。このTNFの作用は、むしろ感染後の治療において優れていた。
これらBRMと抗真菌剤との併用を、マウスを用いて検討した結果、菌血症モデルでは、アムホテリシンBとレンチナンとの併用で相乗効果が認められたが、その効果は、投与スケジュールにより、幾分異なることも観察している。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Chen,Hour-Young: Japanese J.of Medical Mycology. 28. 262-269 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 三上襄: 真菌誌. 28. 373-384 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 陳豪勇: 真菌誌. 28. 306-315 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 田口信洋: 日細菌誌. 43. 829-835 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Mikami,Y.: Proc.4th Int.Symp,of Res Center for Pathogenic Fungi and Microbial Taxicoses,Chiba Univ Japan. 53-55 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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