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腹腔内臓器に対する動脈血スチール現象の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63571124
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岩井 武尚  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (90111591)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
キーワードスチール現象 / 腹腔内臓器虚血 / 閉塞性動脈硬化 / 直腸内ドプラー法
研究概要

動脈閉塞によりその末梢臓器が虚血におちいることは当然のこととしてよく知られているが、一方では動脈閉塞部位の周辺臓器にもスチール現象という動脈血の奪い合いがおこり思わぬ程広範囲に虚血反応を呈することが広く理解されるようになった。今回は、そのうちでも特に研究の行なわれていない腹腔内臓器に対する動脈血スチール現象についてその存在の有無を含めて主として臨床的研究を行なった。
1986年8月より1989年2月の間当大学第1外科で下肢血行再建手術を行った閉塞性動脈硬化症65中両下肢血行同時再建例は22例(34%)であったが血管撮影上、下肢への側副血行が主に内臓動脈を経ている例は2例(3%)ありこの症例に関してスチール現象を検索する方法を確立するとともにその評価について検討した。
ドプラー血流探知子を直腸内へ経肛門的に挿入し、非侵襲的に上直腸動脈の血流状況を把握する方法を開発した。この方法により術前後の血行のみならず術中にも骨盤内血行が把握できるようになった。
この経肛門的直腸内ドプラー法を用いて腹腔内臓器に対する動脈血スチール現象を観察した結果血管造影で示されたスチール現象を証明することが可能であった。また、術後の血行動態の正常化をも評価し得ることができた。しかしながら、スチール現象によってひきおこされる症候群については、臨床症状および内視鏡的検査においても明確にすることはできなかった。
今後は、腹腔動脈や上腸間膜動脈などスチール現象をひきおこす側副路自体にも閉塞性病変を合併する症例の増加が予想されることから本研究で開発された経肛門的直腸内ドプラー法を利用してさらに研究実績を重ねる必要があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桜沢健一,岩井武尚: 医学のあゆみ.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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