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咬合が全身運動におよぼす生理学的影響について

研究課題

研究課題/領域番号 63571128
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大山 喬史  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50064366)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
キーワードスポーツ医学 / マウスガード / 咬合力 / 顎位 / 頭位
研究概要

近年、わが国においてもスポーツ人口が急増しつつある。これに伴ない、スポーツによる種々の外傷が発生する頻度も増してきている。これらの外傷のち、顎口腔領域の外傷を予防するために、異和感が少なく、かつ運動能力を損なうこととのないマウスガードの開発を望む声が高まってきている。従来、単なる歯の破折予防、舌、口唇の咬傷の予防具としてのみ考えられてきたマウスガードであるが、その厚みや形状、材質に検討を加え、装着する者に適正な咬合関係を与えれば、スポーツ能力の向上をも期待できることが示唆されるようになってきた。今回、対象とするスポーツをラグビーとし、日本のトップレベルにあるラグビーチーム3チーム(早稲田大学、日本体育大学、サントリー株式会社)の選手29名を被験者として種々の検討を行なった。すなわち、各選手の上下顎の印象を採得し、石膏模型を作製して、3種類の材質で同一の形状のマウスガードを作り、それぞれを一定期間の間、試合および練習で試用させた。その後、多項目に渡る調査を実施した。3種類の材質とは、ポリオレフィレ系樹脂、シリコン樹脂、酢酸ビニル共重合体であり、いずれの材質もマウスガードに適していると考えられたものである。主な調査の項目は、装着した場合の使用感、運動能力に及ぼす影響、口腔粘膜に対する影響、衝撃に対する緩衝能力、材質の耐久力、顎顔面ならびに頸部周囲組織に対する影響およびマウスガードの改良点などである。現在第1回配布分の調査結果が得られており、3種類の材質のうちではポリオレフィン系樹脂が、他の2つのものに比べて装着感も良好で、強度も十分でこわれにくく、運動能力に及ぼす影響においても好結果が得られるなど、多くの点で優れている傾向がうかがえる。今後第2回、第3回配布分の調査結果と合わせ比較検討して総合的な結論を発表する。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大山喬史: 最新医学. 第43巻10号. 2195-2200 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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