研究課題/領域番号 |
63580015
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高橋 努 日本大学, 理工学部, 助手 (50179496)
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研究分担者 |
島村 信 日本大学, 理工学部, 助手 (00059627)
野木 靖之 日本大学, 理工学部, 助教授 (90059569)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 逆転磁場配位(FRC) / トロイダル磁場 / 交流Z電流 / バイアス磁束の増幅 / 回転不安定性の安定化 / 揺動磁場 / 双極子電流 / 四重極子電流 / 逆転磁場配位プラズマ / 動的安静化 / バイアス磁場の増幅 / 多重極電流 / FRC / トロイダル磁場を含むFRC / 高周波電流 / n=2回転不安定性の抑制 / Boプローブ / フォトダイオード / FRCプラズマの中心位置 / 逆転磁場配位 / プラズマの長さ計測 |
研究概要 |
逆磁場シ-タピンチ法とZ放電を組み合わせた方法によりトロイダル磁場を含む逆転配位プラズマの生成が試みられた。このZ放電は、平衡配位時では電流の作る磁気圧により逆磁場配位プラズマの破壊を起こす回転不安定性の成長を抑制効果があることが明らかにされた。これらの効果は、Z電流の増加と共により顕著になった。しかし、電流の増加にともないキンクモ-ドの不安定性が成長した。この不安定性の成長は、印加電流を高周波の交番電流にすることによって抑制されることが明らかになった。今後は回転不安定性の回転角速度より大きい領域での実験が必要であると考えられる。配位形成時にはバイアス磁場の増幅や予備電離プラズマの電子密度、温度の上昇などに効果的であった。外部磁場反転時に流れる電流により生成後の逆磁場配位プラズマの閉じ込め特性が影響を受け、プラズマの振舞いは、バイアス磁場の大きい領域で生成されるプラズマに似ていることがわかった。これは、印加電流により配位形成時のバイアス磁場の増幅を意味すると共にキンク不安定性の成長によりバイアス磁場や予備電離プラズマの一様性の乱れが原因するとも考えられ今後さらに研究が必要と思われる。逆転磁場配位プラズマの閉じ込め磁場に無いとされている方位角方向(Θ方向)の揺動磁場がプラズマの表面に存在することが発見され、発生機構の解明がなされた。この揺動磁場は、2つのモ-ドに分けられた。一つは、プラズマ断面が円形をしているn=1モ-ドの揺動磁場が発生する領域とプラズマが楕円変形を始めた後のn=2モ-ドの揺動磁場が発生する領域である。前者は、閉じ込め磁場中のプラズマの運動によって発生する双極子電流であり、後者は変形にともなうドリフト運動のアンバランスによって発生する分極電荷がプラズマ端でショ-トにすることによって発生する四重極子電流であることが定性的に説明された。
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