研究概要 |
本研究は,3年間にわたる研究の最終年度に当たり,過去2年間の研究成果を分析・整理して,研究の重点を,意思決定エキスパ-トシステム構築支援ツ-ルの開発,エキスパ-トシステムのシミュミレ-ションによる事例研究,各種企業の事例への本システムの適合性の検討において研究を進めた。伴せて,3年間の研究成果の整理と報告書(冊子)作成のために,5回にわたって研究代表者及び協力者の討論会を開き,また4回にわたって補助者として大学院学生4名を含めての報告書編集作業ワ-キンググル-プ会を開催した。 本年度の研究成果は次のとおりである。 (1)ファジィ意思決定における,経営組織と情報の流れとについて検討し,その特性を明らかにした(この研究成果は,組織設計と経営に関する国際会議に論文として研究発表した)。 (2)意思決定に当たって重要な,関係者の言語情報やファジィデ-タの統計的解析及び補正公式を導いた(これらの成果は,計測自動制御学会論文集及び日本ファジィ学会誌に論文として発表した。また日本経営工学会,日本ファジィ学会において3回講演発表した)。 (3)意思決定エキスパ-トシステム構築支援ツ-ルを作成し,システムを構成して,需要予測及びマ-ケティング分野の事例研究を行った。 3年間の研究成果の内容は次のとおりである。 (1)意思決定に用いるファジィデ-タの統計的解析とあいまいさの補正法を確立した。 (2)経営組織における意思決定と情報の流れとの関係を明らかにした。 (3)3年間にわたる研究成果の分析と検討を行い,意思決定の考え方,特性,意思決定支援システムの構成などを明かにし,初期の目的がかなり達成できたことを確認した。
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