研究課題/領域番号 |
63580032
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 中部大学 (1989) 聖徳学園女子短期大学 (1988) |
研究代表者 |
吉村 ミツ 中部大学, 経営情報学部, 助教授 (60109311)
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研究分担者 |
吉村 功 (吉村 イサオ) 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30010797)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 個人識別 / 筆者識別 / 円弧パタ-ン変換法 / 局所円弧パタ-ン法 / オフライン情報 / 手書き文字 / 日本字の筆跡 / 修正マハラノビス距離 / 筆跡 / 特徴抽出 / 相似パターンの頻度による筆者識別法 / ARCパターン変換法 |
研究概要 |
1.パソコンに移植する筆者識別システムを開発整備した。2.イメ-ジスキャナ-から文字デ-タを読めるようにした。3.個人性の図表現を試みた。4.メニュ-形式による小規模筆者識別実験システムを作った。5.研究成果を関係機関で発表した。以下にその概要を示す。 1.これまで我々が開発したなかで最も高性能な筆者識別法、円弧パタ-ン変換法をパソコンへ移植するため、その小規模化を行った。すなわち、円弧パタ-ンを小さな領域でだけ考え、区分された小長方形で局所的に度数を数える“局所円弧パタ-ン法"を開発した。実験の結果これまでよりも更に性能の良い方法であることが確認された。2.イメ-ジスキャナ-から文字シ-ト毎高速に読み取りファイル化し、必要に応じて対話的に1文字ずつ切り出し、ノイズ処理、位置大きさの正規化後、改めてアァイル化するようにした。3.手書き文字の解析に役立てるため、パソコンのグラフィックス機能を利用して指定する円弧により文字の湾曲性を調べ、カラ-表示を行えるようにした。4.局所円弧パタ-ン法と加重方向指数ヒストグラム法の2つの筆者識別法について、それぞれ特徴抽出部、辞書作成部、識別部にわけて移植し、文字入力部を加えて、メニュ-形式により選択する小規模識別システムを作成した。MS-DOS上のソフトウェアMS-FORTRANにはメモリ-制限があるので、今後はワ-クステ-ションで実現すべきであろう。5.研究成果を電子情報通信学会春期大会、技術研究会、国際会議などで口頭発表した。又それらの1部を論文にまとめて電子情報通信学会誌に発表した。現在一篇はIEEEのPATTERN ANALYSIS AND MACHINE INTELLIGENCEに投稿中であり、もう一篇はPATTERN RECOGNITIONに投稿予定である。なお論文を日本の筆跡心理学者黒田正典氏に送り、手書き文字の個人性を曲率で捉えた事に関して評価を受けた。
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