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放線菌トリプシンの構造と機能の相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63580044
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 結晶学
研究機関名古屋大学

研究代表者

山根 隆  名古屋大学, 工学部, 助教授 (80030055)

研究分担者 芦田 玉一  名古屋大学, 工学部, 教授 (10029936)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード結晶構造 / X線解析 / 放線菌トリプシン / ドメイン間の相対配向 / Caイオン結合部位 / 阻害剤複合体
研究概要

備品として、東ソー(株)のHPLC用ポンプ、コントローラ、インジェクション、バルブ(樹脂仕様)を8月に購入した。
消耗品として、HPLC用カラム、カラム充填用樹脂を購入した。これらと既存のカラム類との組合せにより、放線菌トリプシン(SET)の精製を行うことにより、従来と比べ収率が一割以上向上し、期間も大幅に短縮された。その他、結晶化用トレイ、シャーレを購入し、SETと阻害剤との複合体の結晶化などに使用した。X線フィルム、ポラロイドフィルム、キャピラリー等は、X線写真による複合体形成のチェック及び高エネルギー物理学研究所PFでのデータ収集に使用した。
旅費は、結晶学会年会(11月大阪)での研究発表や研究打合わせに使用した。
SETの1、7〓分解能の分子モデルを構築し、最小自乗法により構造の精密化を行った。しかし、精密化の目安であるR値が改良されないことから、モデルの再検討を行った。その結果、牛トリプシン(BT)と比較して、SETでは2つのドメイン中の構造はほぼ一致しているが、その相対的配向が異なっていることが示された。SETではBTと比べドメイン間のクレバスが狭く、ドメイン間の相互作用が強いと考えられる。クレバス中に酵素の活性に関与する3残基が位置しており、その機能を解明していく上で興味ある結果といえる。このことはSETの安定性にも関与していると思われ、ドメイン間の相互作用の解明を続けている。更に、SETのCaイオン結合部位は、BTのそれと比べ位置も異なり分子内部に存在しているなど有意な差が明らかとなった。SETの阻害機構の解明のために、阻害剤ロイペプティンとの複合体の調整を検討し、X線データを収集した。そのデータを処理している段階であるが、複合体形成によるドメイン間の相互作用の変化の検討も進めていく。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yamane;M.Kobuke;H.Tsutsui;T.Toida;T.Ashida;Y.Kawata;F.Sakiyama: J.Biochemistry. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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