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染色物の変退色におよぼす生体成分影響

研究課題

研究課題/領域番号 63580051
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

駒城 素子  お茶の水女子大学, 家政学部被服学科, 助教授 (10077480)

研究分担者 中島 利誠  お茶の水女子大学, 家政学部被服学科, 教授 (00013152)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード反応染料 / 汗・光複合堅牢度 / 乳酸 / ヒスチジン / 変退色 / 色差
研究概要

化学構造の類似した、銅を含むものと含まないアゾ系の反応染料について、その水溶液中および綿布上、セルロースフィルム上での露光による変退色におよぼす生体成分の影響について調べた。生体成分として、特に汗成分のうち比較的多い乳酸、微量でも特異的な作用をすると考えられるアミノ酸(ヒスチジン)をとりあげ、それぞれの、染料との相互作用、繊維基質との相互作用について退色生成物の推定、吸着性の検討を行ない、次のような結果を得た。
1.各汗成分を添加した染料水溶液に光照射を行ない、初期吸光度に対するt時間露光後の吸光度の関係から退色生成物を推定した結果、各汗成分の有無に関わらず、いずれの染料系でも原染料より長波長側(30〜40nm)に吸収をもつ生成物スペクトルが得られた。ヒスチジンの存在はさらに可視短波長領域の吸収を増大させることが明らかになった。また反応染色したセロファンを、上記成分の各水溶液に所定時間浸漬した後、同様の実験を行なった結果、水溶液とほぼ同様の傾向が得られた。
2.染色布について汗成分共存下で露光後、測定した反射スペクトルからクベルカ・ムンクの式により染料濃度相当量(K/S)を計算し、上記同様の方法で生成物スペクトルを求めた結果、染料による相違が明らかになり、含銅型染料ではヒスチジンの影響が著しく現われた。
3.露光染色布の色差は、含銅型染料ではヒスチジンで著しく増大し非含銅型染料では乳酸により増大した。
4.セルロースおよびポリアミドの粉末への各汗成分の相対吸着量を測定した結果、ヒスチジンはセルロースに対し弱い吸着性(物理吸着)を有すること、ポリアミドには吸着しないことが明らかになった。一方乳酸はセルロースには吸着せず、ポリアミドに強く吸着することが明らかになった。これらのことから吸着性は変退色に無関係と考えられる。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 駒城素子、塩原みゆき: 繊維学会誌.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 駒城素子、中島利誠: 日本家政学会誌.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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