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肥満の予防と治療に対する運動の効果ーエネルギ-、蛋白質、コレステロ-ルの代謝ー

研究課題

研究課題/領域番号 63580063
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

奥田 豊子  大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (90047308)

研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード肥満 / 運動 / 自発運動 / 食事療法 / 体組成 / 体脂質 / 肝組成 / 血液性状 / ランニング運動 / 体脂肪 / 肝脂肪 / 血漿トリグリセライド / 血漿コレステロール濃度 / 体蛋白質
研究概要

現代では、飽食と日常生活における機械化、省力化による運動不足に伴って肥満傾向を示す人が増加している。肥満は高血圧、心臓疾患、動脈硬化、糖尿病、脂肪肝等の成人病の危検因子の一つとして重要である。肥満の治療と予防には、摂取熱量を低下させる食事療法と、消費熱量を増加させる運動療法が基本となる。昨年度は成長期ラットを用いて、自発ランニング運動により体脂肪蓄積の抑制効果が認められ、肥満の予防に効果的であることを明らかにした。本年度は、16週齢の成熟ラットを4週間飼育し、食事制限(自由摂取群の摂取量の60%に制限)とともに自発運動をさせ、体脂肪燃焼量をしらべ、肥満の治療効果を検討した。60%に食事量を制限すると、体蛋白質量を維持したまま体脂肪を燃焼させて、体重減少させ、血液性状にも異常が認められないので、肥満の治療効果が認められたと考えられる。食事制限とともに自発運動させることにより、体重は運動前の62%まで減少した。体蛋白質量も運動前の68%に減少したが、それ以上に体脂肪を燃焼させ(運動前の11%まで減少)、肥満の治療効果は大きかった。しかし、走行リズムは乱れ、運動性貧血、血漿アルブミン濃度の減少、肝蛋白質量の減少、体蛋白質量の減少等をともなっていた。60%に食事量を制限すると、自由摂取している動物に比較し、寿命の延長、腫瘍の発生率の低下、腎機能の維持などが報告されている。しかし、自由に運動ができる条件下では、食事量を60%に制限することはかなりのストレスになるのではないかと考えられる。制限量を少なくするか、エネルギ-量は60%に制限しても、蛋白質量やビタミン、ミネラル量は自由摂取量に近い方がよいのかもしれない。少なくとも、蛋白質の摂取量は、自由摂取群と同じレベルにして、体蛋白質、肝蛋白質、血中蛋白質の喪失を防ぎ、肥満の治療効果をあげることが必要である。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 奥田豊子: "ラットの体組成と血中脂質に及ぼす運動の影響ーカゼインと大豆タンパク質の比較ー" 大阪市立大学生活科学部紀要. 36. 1-6 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 奥田豊子: "ラットにおける自発運動による体脂肪蓄積の抑制効果について" 日本家政学会関西支部第11回研究発表会講演要旨集. 12 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 奥田豊子: "ラットにおける食事制限と自発運動の体脂肪に及ぼす影響" 日本家政学会第42回大会研究発表要旨集. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toyoko Okuda: "Effects of exercise on body composition and plasma lipid in rats - Comparison between casein and soy protein isolate-" Annual Report of the Sciences of Living, Osaka City University 36, 1-6 (1988).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toyoko Okuda: "Effects of voluntary exercise on body lipids in young rats" 11th Kansai Area Congress of Home Economics of Japan 12, (1989).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toyoko Okuda: "Effects of voluntary exercise and dietary restriction on body lipids in adult rats" 42th Congress of Home Economics of Japan (1990).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 奥田豊子: "ラットの体組成と血中脂質に及ぼす運動の影響-カゼインと大豆タンパク質の比較-" 大阪市立大学生活科学部紀要. 36. 1-6 (1988)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 奥田豊子: "ラットにおける自発運動による体脂肪蓄積の抑制効果について" 日本家政学会関西支部第11回研究発表会講演要旨集. 12 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 奥田豊子: "ラットにおける食事制限と自発運動の体脂肪に及ぼす影響" 日本家政学会第42回大会研究発表要旨集. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 奥田豊子: 大阪市立大学生活科学部紀要. 36. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 奥田豊子: 大阪市立大学生活科学部紀要. 37. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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