研究課題/領域番号 |
63580068
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
村井 不二子 昭和女子大学, 家政学部・生活美学科, 教授 (20054132)
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研究分担者 |
谷井 淑子 昭和女子大学, 短期大学部・生活文化学科, 講師 (10095929)
菊地 美知子 昭和女子大学, 短期大学部・生活文化学科, 講師 (00054172)
日野 伊久子 昭和女子大学, 家政学部・生活美学科, 教授 (60146909)
MURAI Fujiko Life aesthetics section, professor (20054132)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | アイヌ衣服 / アツシ / 土佐林コレクション / 黒裂置文衣 / 色裂置文衣 / ハルニレの樹皮 / 民族接触 / 切伏衣 / 白布切抜文衣 / 無切伏刺繍衣 / 樹皮繊維 / 靱皮繊維 / アッシ |
研究概要 |
アイヌ衣服調査研究事項のうち、衣服の実測調査の報告書を作成した。「きもの」の形状は、身丈の平均値約114cm。身頃には身幅出しと考えられる襠付きがある。体格上の必要性とともに、染め柄などの布を効果的に用いて装飾としたとも考えられる。衽付きのものは、本州から入った和服をほどかずに、そのまま用いたものであろう。 「きもの」の用布は、ほとんどが木綿で、絹と毛は僅かである。無地と染め柄、織柄をバランスよく接ぎ合せて、一種のパッチワ-ク的に組み合わせる感覚は鋭い。それに対して文様布、木綿、絹、毛の材料で、無地、染め柄、織柄、金糸や絹糸の刺繍入り生地など多種多様である。そして和服地としての文様の美しさや連なりなどは問題にせず、ただ細く切って、アイヌ文様を構成する線状の素材としてのみ用いている。 衣服材料は、表地の「きもの」の用布と・文様布について測定し、裏地、補修布については今回は省略した。その結果、布材料は、平織の綿織物(厚さ約0.50mm、織糸密度約20×16本/cm)が多く、約210種類である。次いで平織の絹織物(厚さ約0.10mm、織糸密度約44×44本/cm)が約35種類である。次いで平織の毛織物(厚さ約0.30mm、織糸密度約25×24本/cm)が約15種類、平織のオヒョウによる織物(厚さ約1.00mm、織糸密度9×6本/cm)である。組織に外に変化平織、斜文・添毛・混合・二重織・紋織などがある。糸は、ほとんどが木綿糸、次いで絹糸、毛糸、樹皮内皮繊維草本内皮繊維の糸などがある。 縫製は、すべて手縫いで、縫い方、縫い目に非常に粗密がある。縫合部分の始末法に特定のきまりはなく、この点が本州和服裁縫との大きな相違点である。 アイヌ文様の特徴の先端突起状は、数種類に分類でき、それぞれの基本単位文様を中心に、極めて高度な技法によって尖らせている。
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