研究課題/領域番号 |
63580087
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
杉山 進 お茶の水女子大学, 文教育学部, 講師 (30111438)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | スポーツ / バイオレンス / 攻撃性 / 比較分化 |
研究概要 |
スポーツ・バイオレンスに関した外国研究文献のうち169件を収集した。その内訳は「研究発表プロシーディング」2件、「雑誌」70件、「単行本」92件、「博士論文」5件で、1970年代、1980年代に発光されたものが大部分であった。西ドイツについての文献は2件のみしか収集できず、残りは、全て英語圏の文献であった。その意味で、西ドイツでのスポーツ・バイオレンス全体をカバーできたとは考えていない。ヨーロッパのものは、大部分、イギリスでのサッカーフーリガニズムに関連した文献であった。西ドイツのものは、サッカーファンの実態調査と、熱狂的なファンの事例研究であった。イギリスのものは、既に、サッカー医科学研究会報告書において「サッカー・フーリガニズムの進展とその背景」(1987)として発表したが、最近の国内外で盛んなイギリス、ビクトリア王朝期の社会史研究を参考に、新たに見直し、手直しする予定である。北米のものは現在、内容について整理中であり、整理、検討後、ヨーロッパとの比較と併せて、学会等で発表する予定である。 本年度は、特に、日本におけるスポーツに関連した暴力の実態を把握する意味で、青少年のファウルについての意識を調査した。本年8月に行われた第19回全国中学生サッカー大会出場選手480人を対象に、12項目から成る質問紙による調査を行った。有効回答353人で回収率は73.5%であった。本調査については第9回サッカー医科学研究会において「中学生選手のファウルについての意識」と題して発表した。全国大会という状況での競技志向傾向の表れと見ることもできるが、日本サッカー界の最近のプロ化の背景と併せて、中学生のスポーツ倫理感に関しては危機的な傾向があること、特に、レフェリーの判定、相手のファウルについての不満や怒りが強いこと、かかめ側面での指導者の重要性について報告を行った。
|