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筋電図法による単一運動単位の筋線維構成の同定

研究課題

研究課題/領域番号 63580088
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関横浜国立大学

研究代表者

森本 茂  横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (70119858)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード運動単位 / 筋興奮伝導速度 / 筋電図 / 筋線維構成 / 疲労性 / 筋単位
研究概要

単一運動単位を構成する筋線維群(筋単位)は、その組織学的、生化学的性質が均一性をもつことが数多く報告されている。しかし、筋線維の興奮性膜の性質から均一性を追及した研究はみられない。そこで、興奮性膜の性質をあらわすひとつの指標と考えられる興奮伝導速度から筋線維構成を観察したところ、筋線維膜の疲労性に同一筋単位内あっても異質性が存在することを見出した。すなわち、持続的に一定筋力を発揮したとき筋線維の興奮伝導速度は個々の筋線維で異なった速度の減少を示した。また回復期においても、すみやかに前値へもどるものと15分の回復時間で元の速度へ回復しなかったものなど差異が顕著にあらわれた。この様な新知見の得られた理由として、新しい筋電図導出方法の確立と設備備品費より充当した増巾器及びデータレコーダの特性に大きく依存していると考えられる。
次にこの知見を汎用性のある方法におきかえることに注目した。従来の方法(針電極法等)を用い運動単位の活動電位を導出し、同時に筋線維走行方向にそって表面電極を2〜3コ装着して筋電図を導出する。表面筋電図から加算器等を用いて運動単位の活動電位を求める。持続的筋力発揮中に活動電位波形の振巾と期間を測定したところ、運動終板より離れた活動電位波形に低振巾や、持続時間の延長がみられた。これは上記の筋単位の筋線維構成が異質性であることと同じ意味を持つ。この様な方法を用いて数多くの運動単位の筋線維構成を定性的に求め、筋電図上から選手の競技特性などを調査することなどより広い応用性を見い出すことが今後の課題と考える。また、この研究テーマでは運動終板の疲労性など追及すべき問題点が数多く存在することが判明した。これらの点もあわせて今後の課題と考える。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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