研究課題/領域番号 |
63580093
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田口 貞善 京都大学, 教養部, 助教授 (90086819)
|
研究分担者 |
小田 伸午 京都大学, 教養部, 助手 (10169310)
森谷 敏夫 京都大学, 教養部, 助教授 (90175638)
中村 栄太郎 京都大学, 教養部, 助教授 (00026808)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | ラット / 低圧 / 水泳トレーニング / 筋線維タイプ / ヒラメ筋 / 運動ニューロン / PFK活性 |
研究概要 |
実験Iでは、5週齢のSprague-Dawley種の32匹の雄ラットを任意に4群(各群8匹)に分けた、SC群;常圧対照群、SS群;常圧水泳群、2HS群;2200mに相当する低圧での水泳群、4HS群;4000mに相当する低圧での水泳群。水泳トレーニングは1日30分間、6日/週の頻度で5週間行った。トレーニング終了時に4群とも疲労困憊に至るまで泳がせる水泳の持久性テストを実施した。その翌日、麻酔下で長指伸筋(EDL)、ヒラメ筋、外側広筋の浅部(SVL)と深部(DVL)を摘出し、次いで肝臓及び心臓を摘出した後、腹大動脈より採血した。4HS群はEDLとSVLでかなり低いグリコーゲン値を示した。PFK活性はSVL筋で、2HSはSSよりも20%高いことを認めた。平均水泳持続時間が最も長かったのは2HS群であり、2°50′であった。次いでSS(1°33′)、4HS(1°26′)、SC(15′)の順であった。実験Iの結果から2200mに相当する高度での低圧トレーニングは生化学的な観点からもパフォーマンスの面からもよいトレーニング効果を生じることが示唆される。実験IIでは、ラットのヒラメ筋を支配する脊髄運動ニューロンを同定することにより、低圧暴露による運動ニューロンの数ならびに酸化系酵素活性の変化について検討した。さらに、低圧の筋線維の組織化学的特性の変化についても考察した。7週間の低圧(460torr)暴露後、低圧群も常圧群も運動ニューロンのサイズの増加にともない酸化能力の低下がみられたが、低圧群では平均25〜45μmの運動ニューロンで常圧群に頃較して酸化能力はより高い値を示した。サイズ45μm以上では両群に差がみられなかった。ヒラメ筋支配運動ニューロン数は両群で差はみられなかった。さらに、ヒラメ筋線維総数は両群で有意差はみられなかったが、筋線維構成比についてみると、低圧群では、SOとINT線維の減少とFOG線維の有意な増加がみられた。
|