研究課題/領域番号 |
63580108
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
|
研究機関 | 大阪体育大学 |
研究代表者 |
木村 みさか 大阪体育大学, 体育学部, 助教授 (90150573)
|
研究分担者 |
森本 武利 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30079694)
金子 公宥 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00067232)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
キーワード | 高齢者の体力 / self-paced step test / バッテリーテスト |
研究概要 |
60歳以上の高齢者にも安全でかつ高齢者の生活に則し、心肺機能の予備能力をも含めた運動能力測定法を確立し、これらの方法によって、高齢者の運動処方の検討やトレーニングの効果の判定を行う道を拓くことを目的に、高齢者を対象にself-paced step testとバッテリーテストを実施し、高齢者の体力の数値化と体力の現状を検討した。self-paced step testは、高さ20cmの台を用い、各個人について"ゆっくり""普通""やや速い"の速度でステップテストを行い。この間の心拍数と仕事量(対象者の体重とステップ数、台高から求めた)の関係から一定仕事量(4.5kgm/kg/mm)における心拍数を求めた。一方各被験者の予測最高心拍数を(220-年齢)。によって求め、この一定仕事量における心拍数が最高心拍数の何%に相当するかによって、各人の運動能を測る指標とした。またバッテリーテストは、閉眼片足立ち、座位ステッピング、長座位体前屈、垂直とび、握力、息こらえの比較的身体的負担の少ない6項目から成り、総合得点(各項目ごとに1点から5点の得点を与える)も計算した。 男子135名、女子145名に行ったself-paced step testの結果から、年齢(X)と心拍数の予測最高心拍数に対する増加率(%HR4.5)(Y)の関係を求めたところ男子Y=1.06X-28.5、女子Y=0.76X+3.34といずれも有意な相関が得られ、%HR4.5は、心拍応答の差として定量化できること、また普通の速さでのステップ時心拍数が最高心拍数の何%であるかを求め予備心拍能とした場合、男子60.7%、女子54.5%であり、この数値を用いることによって心拍予備能を各人について数値化出来ることが示唆された。バッテリーテストは男子368名、女子527名に実施し、男女とも年齢に伴って全項目で成績が低下したが、体力の低下は、体力要素によさて異なり、複雑な神経支配を必要とする項目や体重移動を伴う項目で大きかった。
|