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生体膜中で特異的に発生する疎水性ペプチドのα-ヘリックス構造の発生機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 63580112
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質生物化学
研究機関群馬大学

研究代表者

片貝 良一  群馬大学, 工業短期大学部, 教授 (10008500)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード疎水性α-ヘリックスペプチド / ベシクル
研究概要

生体膜中で安定なα-ヘリックス構造で存在する疎水性ペプチドHCl・H(Met Met Leu)_6OEtにα-ヘリックス構造を不安定化するグリシンあるいはプロリンを含んだペプチドHCl・H(Met Met Leu)_2Met Met Pro(Met Met Leu)_3OEt(I)及びHCl・H Met Met Leu(Met Met Gly)_2(Met Met Leu)_3OEt(I)及びHCl・H Met Met Leu(Met Met Gly)_2(Met Met Leu)_3OEt(II)をフラグメント縮合ペプチド合成法により純粋に合成した。これらペプチドの溶液中の構造を知るためにヘキサフロロ2-プロパノール(HFIP)及びHFIP-プタノール系で円二色性(CD)スペクトルを測定した結果、HFIP中では両ペプチドとも無定型構造を、HFIP-ブタノール系では(I)は非常に含率の小さなα-ヘリックス構造を、(II)はβ-構造を取ることがわかった。これらペプチドが卵黄レシチンから成るベシクル中に組込まれるか、又組込まれるとしたらどのような構造を取っているかを明らかにするために、超音波法によりベシクルを調製し、ベシクル中のペプチドの構造を調べた。その結果、ベシクル中に含まれるペプチドの濃度はHCl・H(Met Met Leu)_6OEtの場合より減少するものの、(I)(II)ともにベシクル中に組込まれ、それらの構造は両ペプチド共にα-ヘリックス構造であることがわかった。この事実はベシクル中に含まれるペプチドの構造はα-ヘリックス構造であり、他の構造では含まれないこと、特に(II)では溶液中ではβ-構造を取るペプチドが生体膜モデル系中ではα-ヘリックス構造を取ることは非常に興味ある。この生体膜中で特異的にα-ヘリックス構造を形成する機構を明らかにするためには、さらに不安定な構造を形成するペプチドを調べる必要があると思われ、現在HCl・H(Met Met Leu)_2Met Gly Gly(Met Met Leu)_3OEtその他のペプチドで同様の実験を行っており、これらのペプチドの結果から生体膜中でのペプチドの存在状態を明らかにするつもりである。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ryoichi,Katakai: Biopolymers.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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