• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

腎臓における酸化型脂肪酸の生合成と生理活性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63580128
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質生物化学
研究機関帝京大学

研究代表者

三浦 洋四郎  帝京大学, 文学部(一般教育化学), 教授 (40082135)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードスンクス / 腎臓ミクロソーム / シトクロムPー450 / 内在性基質 / 酸化型脂肪酸 / ωー水酸化 / (ω-1)ー水酸化 / ヒドロキシ脂肪酸の生理活性
研究概要

生体内で合成される酸化型飽和および不飽和脂肪酸(ヒドロキシ体、エポキシ体など)が種々の生理・病理作用をもつことが発見され、脂肪酸誘導体の新しい役割が注目されている。申請者もスンクス(Suncus murinus、新しい実験動物として注目されている)の腎臓ミクロソーム(Ms)の酵素系が脂肪酸の水酸化を特異的に行うことをみいだし、本研究において酸化型脂肪酸の生合成経路と生理活性を検索した。
1.補酵素および阻害剤を用いた実験により腎Msにおけるヒドロキシ脂肪酸の生合成にはシトクロムPー450(Pー450)およびNADPH-P-450レダクターゼが関与していることが明らかとなった。
2.腎Msを可溶化し、アミノオクチルセファロースカラムクロマトグラフィーによりPー450を部分精製した。FPLCにより更に精製を試みたところ4種類のPー450が含まれることが判明したが、FPLCのカラムが小さいことおよびFPLCによって単離されたPー450が不安定であることから、各Pー450の諸性質を調べる十分量のPー450が得られなかった。今後大きな分取用カラムを用いて4種類のPー450を単離し物理化学的性質を調べる計画である。
3.Pー450の精製標品を得ることが現状では困難なので、腎Msを用いて脂肪酸の水酸化反応の基質特異性を調べた。飽和脂肪酸の中ではラウリン酸(C_<12:0>)が最も活性が高く67.3nmol/nmol Pー450/min)、活性の順序はC_<12>>C_<10>>C_<14>>C_<13>>C_<16>>C_8>C_<18>であった。
不飽和脂肪酸であるC_<18:1>、C_<18:2>、C_<18:3>も基質となりC_<18:0>より活性が高かった。すべての基質において生成物はωおよび(ω-1)ヒドロキシ体であり、不飽和脂肪酸の場合エポキシ体は生成しなかった。
4.C_<12:0>およびC_<14:0>のヒドロキシ体の生理活性(血小板凝集活性)を調べたところ低い活性がみられた。今後他の生理活性を調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 三浦洋四郎: 日本脂質生化学研究. 30. 255-258 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiro Miura.: Kitasato Archives of Experimental Medicine. 61. 111-125 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiro Miura.: Lipids.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiro Miura: "Cytochrome P-450:Biochemistry and Biophysics" Taylor & Francis Ltd, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiro Miura: "Proceedings of ISF-JOCS World Congress 1988" The Japan Oil Chemists' Society, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi