• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞表層構造の構築、とくに高分子間結合形成の機序

研究課題

研究課題/領域番号 63580141
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 代謝生物化学
研究機関北海道大学

研究代表者

伊藤 英治  北海道大学, 理学部, 教授 (40000723)

研究分担者 島田 明  北海道大学, 理学部, 講師 (60001848)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードグラム陽性桿菌表層 / テイコ酸-ペプチドグリカン複合体の形成 / イソプレノール結合テイコ酸前駆体 / α-グレコシル燐酸イソプレノール / 附属多糖-ペプチドグリカン複合体の形成 / オリゴ糖結合リピド中間体
研究概要

グラム陽性菌表層はペプチドグリカンとこれに共有結合したテイコ酸,テイクロン酸,中世多糖等の付属糖質と蛋白とから成る。本課題に於いては、付属糖質鎖とペプチドグリカンとの複合体の形成の機序を明らかにする目的で研究を進め、以下の結果を得た。
1.テイコー酸ペプチドグリカン複合体:(1)B.coagulansの膜画分を用いて、ガラクトシルグリセロールテイコ酸の側鎖グルコース残基が、グルコシル-P-イソプレノールから導入されること、及び糖受容体がイソプレノール結合テイコ酸鎖であることを明らかにした。この結果はテイコ酸鎖がイソプレノール上で完成された後にペプチドグリカンに移されることを示唆している。(2)数種の菌の膜画分を用いて、ガラクトース又はグルコース残基がイソプレノール燐酸化合物からリポテイコ酸へ側鎖として導入されることを明らかにした。この結果は糖の転移が膜の外面で起こることを示唆している。(3)膜外面で起こると予想されるテイコ酸イソプレノール結合物からのペプチドグリカンへのテイコ酸鎖の転移を膜画分を用いた反応系で検出することはできなかった。(4)B.cereusのトルエン処理菌体とCDP-〔^<14>C〕グリセロール,ペプチドグリカン前駆体との反応に於いてイソプレノール結合物及びリポテイコ酸への〔^<14>C〕グリセロールの活発な取り込みがみられたが、テイコ酸-ペプチドグリカン複合体の生成は認められなかった。
2.多糖ペプチドグリカン結合形成。B.cereus,B.subtilisの膜酵素又はトルエン処理菌を多糖合成系,ペプチドグリカン合成系の共存下で反応させたが、多糖結合リピドの生成は認められたが、多糖-ペプチドグリカン複合体の形成は確認されなかった。従って、付属多糖-ペプチドグリカン複合体形成機序を解明する為には、より適当な反応系を開発し、反応条件を検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 村住尚之: J.Biochem. 104. 980-984 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 汲田恵一: J.Biochem. 104. 985-988 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 岩崎弘芳: J.Bacteriol. 171. 424-429 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 横山浩平: J.Bacteriol. 171. 940-946 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 島田明: J.Bacteriol.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi