研究課題/領域番号 |
63580192
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
佐野 充 日本大学, 文理学部, 専任講師 (00130518)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高齢者の外出特性 / 地域環境整備 / 居住地区レベル |
研究概要 |
高齢者をとりまく今日の状況を空間的な側面から捉え、高齢者の居住空間を、高齢者の生活様式や生活空間の分析を通して把握した上で、高齢者の居住に関する地域環境のあり方と整備の方向について検討した。 地理学のなかには、未だに、高齢者の問題を地域環境との関わりにおいて解明しようとする研究の定着をみていない。しかし、現在の他に類を見ない急激な高齢化の波は、地域社会に医療・福祉・財政や雇用などの社会問題を発生させるとともに、高齢者本人についても就労・居住・所得や健康などの生活上の問題を発生させている状況にある。今後、高齢社会の到来とともに、コミュニティおよびコミュニケーション・スペースは変化し、外出特性を中心とする生活行動や生活圏域も影響を受け、地域社会は、高齢者を意識した社会へと変容していく。 具体的には、調査対象地域を東京大都市圏(東京・横浜・藤沢)、地方中心都市(札幌・広島・福岡・松山)、地方都市(富士宮・観音寺・出水)を事例として、居住地区(コミュニティ)レベルで分析した。 高齢者の外出特性は、公共交通機関の発達していない地方都市では、徒歩空間を中心とした日常的な行動圏での外出が主体であり、公共交通機関の整備された大都市圏では、日常的行動圏から離れた、過去における活動領域であった空間への外出が、たびたび行われることが理解された。現在、高齢者の居住者数の増加は、地方都市よりも大都市圏および地方中心都市の周辺住宅地域で著しくなっている。これらの地域は、かつての転入者の中心的存在であった青年層に居住環境のレベルを合わせてあるために、高齢者の居住における不都合が随所に出現している。青年層以下の人々を対象とした公園配置・小文字の案内板・交通体系の複雑化などは高齢者にとって改善の余地を残すものである。高齢者に適応した地域環境の確定とその整備の必要性が理解された。
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