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小売店立地の空間探索モデルの構築とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 63580193
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関日本大学

研究代表者

日本大学・文理学部・助教授 ヒロユキ   (60092516)

研究分担者 澤田 清  日本大学, 文理学部, 教授 (00058538)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード小売店 / 中心地 / 空間的探索 / 立地モデル / スプライン曲面
研究概要

一般に、小売店の立地決定は、都市とその都市内の立地点の二つのレベルの選定より成り立っている。本研究で考察する立地決定は後者であり、それに係わる立地因子にはさらに、企業の内部因子と外部因子とに分けられる。本研究では、研究視点をしぼるため、外部立地因子のみを取りあげた。外部因子には、その形態から、点、線、面、曲面の4種類に分類される。点とは競争商店や駅、線とは交通路や河川、面は土地利用、曲面は人口分布や地代などである。従来の小売立地モデルでは、何をどんな形式で組み込むかによって、モデルの特徴が生まれる。たとえば、立地-配分モデルでは、外部因子として人口分布を取りあげているが、それは点として処理されている。
本研究の一番大きな特徴は、曲面で分布している外部因子をベーシック・スプライン曲面で3次元的に表現し、立地モデルに組み込む点にある。具体的には、小売店経営の収入を表す人口分布と、費用を表す地代分布をスプライン曲面で表現し、これら二つの曲面から、潜在的立地機会面(一種の収益面)を導出した。最大勾配方を用いて、この立地機会面上の最高点を順次空間的に探索し、小売センター(中心地)の立地点とした。このようにして構築されたモデルは、空間的探索-立地モデルとよばれ、立地空間のみならず需要空間において連続的である点に特徴がある。
空間的探索-立地モデルは、愛知県岡崎市に応用され、小売センターの空間的立地パターンが予測された。実際のパターンと予測パターンの平均偏差距離は、1.01kmと短かく、モデルが現実をよく説明できることが判明した。今後の課題としては、住宅地から発生する消費のみならず、駅や道路における交通流から発生する消費をもモデル内に組み込むことが必要であろう。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Kohsaka.: Geographical Analysis.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 澤田清: 日大文理研究紀要. 24. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroyuki Kohsaka: Working Group on Mathematical Models of the 26th International Geographical Congress,Canberra,Australia,August,1988.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 高阪宏行: 日本地理学会1989年度春季学術大会.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 澤田清: 日本地理学会1988年度春季学術大会.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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