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沖積平野における上部砂層の特質とその形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63580196
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 自然地理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

海津 正倫  名古屋大学, 文学部, 助教授 (50127883)

研究期間 (年度) 1988 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード沖積層 / 沖積平野 / 完新世 / 上部砂層
研究概要

研究成果の概要
本研究は沖積平野を構成する沖積層の上部に特徴的に発達する沖積層上部砂層について,その形成時期・形成過程・形成環境を,平野の地形発達史および第四紀末期における地形環境の変化との関連のもとに解明することを目的とする.
本研究においては,まず,全国の主要な沖積平野(沖積低地)における沖積層上部砂層の分布・層相堆積時期等を,これまで明らかにされてきた研究成果,ボ-リング資料等に基づいて整理・検討した.その結果,沖積層上部砂層は,バリア-タイプの平野の海岸部にみられる厚い砂(礫)層と三角州タイプおよびパリア-タイプの平野の内陸部にみられる比較的薄い砂(礫)層とに大別され,また,溺れ谷タイプの小規模な低地や一部のバリア-タイプの低地の内陸部では,上部砂層がほとんど発達しないか極めて断片的に分布するのみであることが明らかになった.また,これらの全国的な視野に立った整理に加えて,バリア-タイプの沖積平野の例として新潟平多摩川下流低地を取り上げ,インテンシブな調査を行った.その結果,バリア-タイプの平野の海岸部に発達する上部砂層は,主として累重的に堆積し,三角州タイプの平野に発達する上部砂層は主として前進的に発達したことが明らかにされた.また,上部砂層の形成時期は,およそ5,000〜3,000年前頃を中心とするが,バリア-タイプの平野の海岸部ではやや早くからその形成が開始され,三角州タイプの平野の臨海部ではその形成が比較的新しい約2,000年前以降の時期に進行していることが明らかになった.

報告書

(4件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 海津 正倫: "沖積平野の地形発達と泥炭地の形成" 植生史研究. 6. 1-13 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 太田 陽子・海津 正倫・松島 義章: "日本における完新世の相対的海面変化とそれに関する問題" 第四紀研究. 29. 31-48 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UMITSU,M.: "Holocen Seaーlevel Changes and Coastal Evolutiou in Japan" 第四紀研究. 30. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津 正倫・岡田 篤正: "名古屋市付近における沖積層の堆積環境と完新世後半の海面変化" 日本地理学会予稿集. 37. 30-31 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津 正倫: "沖積平野の地形発達と湿原の形成" 日本生態学会講演要旨集. 第36回. C-323 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津 正倫: "沖積平野の地形発達と泥炭地の形成" 植生史研究. 6. 1-13 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 太田 陽子,海津 正倫,松島 義章: "日本における完新世の相対的海面変化とそれに関する問題" 第四紀研究. 29. 31-48 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] UMITSU,M.: "Holocene Seaーlevel Changes and Coastal Evolution in Japan" 第四紀研究. 30. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 太田陽子,海津正倫,松島義章: "日本における完新世の相対的海面変化に関する1980年以降の研究の展望" 第四紀研究. 29. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 海津正倫: "沖積平野の地形発達と湿原の形成" 日本生態学会講演要旨集. 第36回. C-323 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 海津正倫,岡田篤正: "名古屋市付近における沖積層の堆積環境と完新世後半の海面変化" 日本地理学会講演要旨集. 37. 30-31 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 海津正倫: "沖積平野の地形発達における湿原の形成について" 植生史研究. 6. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 海津正倫: 日本地理学会1989年度春季学術大会予稿集. 35. 198-199 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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