研究課題/領域番号 |
63580201
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子遺伝学・分子生理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯 哲夫 東京大学, 理学部, 助手 (40157813)
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研究分担者 |
渡辺 雄一郎 東京大学, 理学部, 助手 (60183125)
岡田 吉美 帝京大学, 理工学部, 教授 (30011703)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | タバコモザイクウイルス / Tm-1遺伝子 / Tm-2遺伝子 / 試験管内転写系 / 複製 / 細胞間移行 / 抵抗性反応 / 塩基配列決定 / 試験官内転写系 / 塩基配列の決定 |
研究概要 |
Tm-1遺伝子を持つトマトでも増殖可能となったトマト系TMV(タバコモザイクウイルス)Lta1、Tm-2遺伝子をもつトマトでも増殖可能となったTMVLtb1の解析を行なった。さらに、N'遺伝子とコ-トタンパクの関係についても解析を進めた。 1.Lta1とLの全塩基配列を決定し、比較した結果、130K及び180Kタンパクに2ケ所の変異が見出された。それらは、Glm(979)→GluとHis(984)→Tyrである。試験管内転写系を応用し、これらの変異が導入されたウイルスを作製し解析した結果、Tm-1遺伝子をもつトマトで増殖するには、両変異をともに持つことが重要であることが判明した。他の変異株や偽復起株の解析から、抵抗性反応に静電的相互作用が関与することが示唆された。130K及び180KタンパクはTMVの複製に関与する。プロトプラストを用いた解析も、Tm-1の抵抗性が複製過程の阻害であることを示した。 2.上記のLta1と同様の方法でLtb1の解析を行なった。その結果、30Kタンパクに2ケ所のアミノ酸置換が起きることにより、Tm-2トマトにおいても増殖可能となることが判明した。それらの変異は、Cys(68)→PheとGlu(133)→Lysである。30KタンパクはTMVの細胞間の移行に必須のタンパクであり、Tm-2抗性性は、この細胞間の移行を阻止するものであると考えられる。 3.TMVのL株は、N'遺伝子をもつタバコに過敏感反応を引き起こす。種々の変異株を人為的に作製し、原因となるウイルス側の因子について解析した結果、コ-トタンパク遺伝子にコ-ドされることが明らかとなった。その因子はコ-トタンパクそのものと考えられるが、ウイルス粒子形成能とは無関係であることが明らかとなった。
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