研究課題/領域番号 |
63580219
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
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研究分担者 |
清水 克彦 筑波大学, 教育学系, 助手 (00192609)
石田 淳一 筑波大学, 教育学系, 講師 (70144186)
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90018044)
長谷川 栄 筑波大学, 教育学系, 教授 (00018178)
三輪 辰郎 筑波大学, 教育学系, 教授 (70030278)
門脇 厚司 筑波大学, 教育学系, 助教授 (80015924)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 数学的問題解決 / 社会的・文化的研究 / 認知的研究 / 日米共同研究 / オ-プン・アプロ-チ / 日米協同研究 / 比較文化的研究 / 数学達成度 / 教師と生徒の関係 |
研究概要 |
昨年度と本年度と研究を継続して、次のような研究成果を得た。 本研究は、数学における問題解決の授業における教師の役割が最も重要な研究課題であるので、数学的問題解決過程において、生徒が使用する方略および彼らが経験する困難点を、教師の指導との関連で捉え、日本と米国という異なる文化環境のもとで捉え直す比較研究を行った。それにもとづいて、数学的問題解決における教授と学習に関する具体的指針を提言した。 研究成果の主な内容は以下の通りである。 (1)認知的・発達的観点から、日本と米国の異なる文化環境から問題解決のストラテジ-を捉え、子供の問題解決における困難点を解明した。特に、日本の子供は直観的な思考を得意とし、また、式や表を用いて問題解決を行うのに対して、アメリカの子供はじっくり考え、解決をはかるが、それを上手にまとめたり、式や表にかくことはあまり努力しない傾向が見られた。 (2)見積もり指導に関する基礎的研究を問題解決の立場から基礎的調査を行い、平成2年度から新たに始まる日米共同研究の予備的研究を行い、そこでの子供の実態を解明し、指導への示唆を得た。わが国の上位5%の子供は数と計算について、目的に応じた適切な処理をすることができるが、文章題のような定式化を必要とする様な問題に対しては、一般的に弱いような結果がでた。 (3)特に、代表者のこれまでの研究課題である「オ-プン・アプロ-チによる指導」を問題解決の授業に適用するための基本的な枠組みを開発し、実際に指導して、子供の理解をはかるストラテジ-の研究を行うことが出来た。この結果は、ドイツの世界的な雑誌に掲載される予定である。
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