研究課題/領域番号 |
63602011
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
稲本 直樹 東京大学, 環境安全センター, 教授 (30011422)
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研究分担者 |
来田村 實信 京都大学, 環境保全センター, 助手 (80144400)
伊永 隆史 岡山大学, 工学部, 助手 (30124788)
後藤 正志 名古屋大学, 省資源エネルギー研究センター, 助教授 (50023180)
中村 以正 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (60015633)
平井 英二 金沢大学, 工学部, 教授 (80019695)
高月 紘 京都大学, 環境保全センター, 教授 (80026228)
溝口 次夫 国立公害研究所, 計測技術部, 分析室長 (20157522)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 都市圏 / 廃棄物処理 / 大学 / 先端技術産業 / 混合排水 / 排出特性 / 重金属 / 有機化合物 / 小規模プロセス / システム設計 / 最適化 |
研究概要 |
先端技術産業や都市圏から排出される廃棄物は多種多様であるため、発生源の排出特性に対応した処理原理や処理システムの設計方法まで含めた排出源対応型の小規模処理システムの研究・開発が不可欠である。 本研究は、排出処理システム全体の設計指針をうるために、都市圏から排出される排水と同様な排出特性を有する大学・研究機関等の排水を例に、その処理システムを前処理、本処理及び後処理操作などの単位操作にわけ、それぞれ独立に流入水質や処理水質などの評価・解析を行うことにより、プロセス特性や評価手法を検討したものである。 前処理操作ではフエントン酸化法による難分解性有機化合物混合重金属廃液の処理について、本処理操作では有機物及び微量の水銀化合物を含有する廃液の硫化物沈澱処理、厨房廃水の油分除去、シアン系廃液の無害化処理法、配位子混合系重金属廃液の水酸化アルミニウムによる処理効率について、後処理操作ではフッ素含有排水の処理、廃水中のフッ素イオン除去についての評価・解析を行った。 さらに、多種多様な有害成分を含み少量で不定期排出特性を有する排水の最適処理システムの設計基本構想をうるために、大学・研究所群が集中した筑波の排水処理システムを例にとり、上述の結果を考慮して、その設計条件等を検討した。その結果、排水特性に対応した種々の単位操作の集合体としてシステムを考え、前処理などのための分別貯留が可能であること、有害物質の発生源における除去を徹底するクローズドシステムを確立すること、システム全体としての処理効率が優れ、省エネルギー、省資源化及び実験廃棄物の再生利用を考えたシステムであること、排水は少量で不定期排出特性を有するため、バッチ処理が可能で、処理排水量の変動に耐えるシステムであること、二次汚染の発生のないことなどを提案した。
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