研究課題/領域番号 |
63602018
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 英夫 東京大学, 工学部, 教授 (10013111)
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研究分担者 |
河上 省吾 名古屋大学, 工学部, 教授 (60023058)
斎藤 和夫 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00001222)
森地 茂 東京工業大学, 工学部, 教授 (40016473)
西岡 秀三 環境庁, 国立公害研究所, 主任研究官 (20132855)
二瓶 好正 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10011016)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
1988年度: 17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
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キーワード | ロードプライシング / 道路ネットワーク / 交通需要予測 / スパイクタイヤ / リセプターモデル / クロマトグラフィー / データベース / 環境影響評価 / 評価支援システム / 沿道土地利用 |
研究概要 |
本研究は交通に起因する都市環境の調査、分析及び評価のより合理的な方法の開発を目的としている。ここでは、交通に起因する環境システムを構成する要素ごとに3つの研究分野を設定した。すなわち、1)環境対策としての交通政策、2)その結果もたらされる環境汚染発生源の分析、3)環境変化の予測及び評価、である。交通政策としては、まずロード・プライシング政策を取り上げ、政策評価のための定量的分析方法を検討した。また道路のネットワーク構成の環境面からの評価を目的として、ネットワーク構成による自動車トリップの運行経路変化を定量的に予測するモデルの開発を試みた。また積雪地の交通環境問題としてスパイクタイヤによる環境影響を取り上げ、交通規制・管理手法による効果を評価する交通・環境モデルの開発を試みた。さらに都市郊外の端末交通の環境影響に関してモデル分析を行った。ついで、汚染発生源対策としては、リセプターモデルによる環境汚染物質の発生起源推定法、及びクロマトグラフィーによる大気汚染監視手法について、実際の資料に基づく実験・評価を行った。環境変化予測・評価については、簡略的交通需要推定方法の改良を行い、さらに沿道レベルでの詳細な環境影響予測手法の開発を行った。また、現行の環境影響評価方法の問題点を踏まえた新しい環境影響評価の考え方を道路整備を対象に示し、それに基づいた環境影響評価支援システムを試作した。また沿道に於ける土地利用変化の予測手法と土地利用変化を考慮した環境影響評価手法を開発した。以上、本年度においては上記調査のための基礎的調査とデータ収集、主要モデルの作成など分析、評価手法の開発における中核的な部分の研究作業を概ね終了したことから、次年度に予定されているケーススタディや検証作業を通じて、それらの適用性等を評価することにより予定した研究目標は達成されると考えられる。
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