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マイクロ波と放射線の子宮内複合被曝の大脳発達に及ぼす影響の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63602520
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

亀山 義郎  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40023642)

研究分担者 阿座上 孝  名古屋大学, 工学部, 教授 (40043434)
福井 義浩  名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (50144168)
星野 清  名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (70023653)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードマイクロ波 / 高温浴 / 高体温 / 放射線 / 子宮内被曝 / 胎児 / 大脳発達 / マウス
研究概要

目的: 発生・発育過程の胎仔大脳は放射線とならんで温熱に対しても障害感受性が高いため、発熱効果を示すマイクロ波と放射線が複合して作用した場合、単独では明瞭な障害効果を現さぬ低電力、低線量であっても、大脳発達に非可逆的障害をもたらす可能性がある。この検索の第一段階として本年度は、大脳皮質の発生異常の最高感受時に高出力マイクロ波を単独にマウス胎仔に急照射し、未分化神経細胞の急性致死の頻度を指標として、高温浴処理の効果と比較した。
方法: マイクロ波:妊娠13日のICRマウスの腹部にマイクロ波(2.45GHz、出力150W、SAR 480mW/g)をON15秒、OFF15秒の反復照射を行い、処理時間は15分、20分の2条件とした。高温処理:妊娠13日のICRマウスの胸腹部を水温42℃の恒温水槽に15分間浸した。高温浴負荷の予備実験で胎仔大脳外套における核濃縮像の頻度のピークが処理後9時間にみられたので、両実験群ともに処理後9時間に母獣より胎仔を採取し、大脳外套脳室帯細胞1500個以上について核濃縮像の頻度を光顕にてしらべた。
結果: 処理中および終了後9時間までの母体の直腸温をモニターした。マイクロ波照射群では、照射中はマイクロ波によるノイズが大きいためON直前(OFF後15秒)の体温をプロットして上昇カブを得た。反復照射による直腸温上昇は略直線的で、高温浴と同様に15分後に43℃に達した。処理後9時間の観察では、マイクロ波照射群では胎仔死亡率が高く(15分処理32%、20分処理34%)、生存胎仔大脳の核濃縮像頻度は、15分処理1.7%、20分処理3.1%であった。高温処理ではマイクロ波照射にくらべ胎仔死亡率は低く(14%)核濃縮像の頻度が高かった(3.5%)。今後はマイクロ波による胎仔死亡率をこれまでより低くする照射条件を設定し、生存胎仔の脳への影響をしらべる予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊藤米子、星野清、亀山義郎: 名古屋大学環境医学研究所年報. 40. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 星野清、福井義浩、伊藤米子、早坂静、亀山義郎: 名古屋大学環境医学研究所年報. 40. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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