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アスベスト等繊維状鉱物の低濃度曝露の人体影響の評価

研究課題

研究課題/領域番号 63602549
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関労働省産業医学総合研究所

研究代表者

神山 宣彦  労働省産業医学総合研究所, 職業病研究部, 主任研究官 (80133643)

研究分担者 北川 正信  富山医科薬科大学, 医学部, 教授
桜井 幹己  大阪大学, 医学部附属病院・病理部, 助教授
森永 謙二  大阪府立成人病センター, 調査部, 主査
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアスベスト / 中皮腫 / 低濃度曝露 / 分析電子顕微鏡
研究概要

本研究は、アスベストおよび繊維状鉱物の低濃度曝露の人体影響を、患者の肺内に残されたそれら鉱物の種類と量・サイズを対照症例とともに分析し、繊維の種類とサイズおよび量ー反応関係の面からどこまで低濃度で中皮腫などの反応が生じたかを調べるものである。
方法:症例は近畿・大阪を中心に収集された中皮腫並びに富山・石川県などの中皮腫・肺がん・一般疾病で、患者の職歴、居住歴、家族歴などの調査も行った。本年度は一昨年までの文部省科研費で開発した職業曝露または高濃度曝露症例を低濃度曝露症例と区別するスクリーニング法を用いて、低濃度曝露による中皮腫症例の選別から始めた。これと並行して本研究で主眼とする分析電顕によるアスベスト等の肺内定量法の開発を行った。
結果:(1)一昨年までの大阪を中心にした中皮腫症例の収集をさらに続け現在中皮腫26例、対照26例の試料のアスベスト半定量を終了している。一方、富山県などから中皮腫4例と対照8例も収集された。これらのうち、定量に必要なフォルマリン固定組織が入手できたのは15例である。
(2)従来の組織中アスベストの定量方法は、低濃度領域の正確な議論には不満足であるので、より精度の良い組織中アスベストの定量法を研究し現在ほぼ満足すベき定量方法が開発された。本方法のポイントは、酸によるクリソタイルの消失を定量的に調べ希塩酸を短時間用いることでクリソタイルの消失を最小におさえつつ残渣物の消化を進めたことと、低温灰化処理をとり入れたことである。1gの肺試料を用いてTEMメッシュの10網目を分析した時の定量下限値は約2×10^3本/g(湿肺)である。なお、1g以上の肺試料を用いることは無理である。
(3)本定量法で、現在までに6例の定量結果を得ており、更に分析を進めている。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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