研究課題/領域番号 |
63603005
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
冨永 博夫 東京大学, 工学部, 教授 (00010760)
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研究分担者 |
乾 智行 京都大学, 工学部, 教授 (60025989)
八嶋 建晃 東京工業大学, 理学部, 教授 (60016409)
菊地 英一 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90063734)
藤元 薫 東京大学, 工学部, 助教授 (30011026)
渡部 良久 京都大学, 工学部, 教授 (70025956)
西山 諠行 東北大学非水溶液化学研究所, 教授 (10006299)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
27,900千円 (直接経費: 27,900千円)
1988年度: 27,900千円 (直接経費: 27,900千円)
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キーワード | 石炭ガス化 / 合成ガス / 触媒 / ゼオライト / F-T合成 / 超微粒子 / 超磁界流体 / 混合アルコール |
研究概要 |
1.石炭の合成ガスへの変換触媒-H_2/CO比の制御「西山諠行」 活性炭を水素中で加熱処理してからNi触媒を添加し水蒸気ガスに化したところ、650℃、15min、0.5atmでの炭素転化率が90%に達した。2.低温ガス化「渡部良久」 パルス・ガス化法を用いた鉄触媒による石炭ガス化では酸化鉄から炭素質への酸素移行が律速である。この結果をふまえ水蒸気ガス化と触媒の再生を交互に行うcyclic法を考案した。3.合成ガス変換用ゼオライト金属系二元機能触媒「乾 智行」 合成ガスをメタノールに転化するCu-Zn-Cr-Al-Ox、メタノールを高選択的に芳香族とLPGに転化するPt/H-Ga-シリケート、LPGを高選択的に芳香族に転化する触媒(同前)を直列に連結した反応器に充填し、操作条件を最適化し、MTGプロセスに匹敵する成績が達成できた。4.超臨界相F-T合成触媒「藤元 薫」 超臨界流体を反応媒体として用いるF-T合成反応で、超臨界流体(Nヘキサン)が良好な反応熱の除去、速やかな物質移動、細孔内に蓄積したワックスの抽出などの効果を示し、また生成したオレフインの二次的水素化が抑制された。5.スラリー法F-T合成触媒「菊地英一」 塩化鉄と塩化銅の混合水溶液を水素化ホウ素カリウムで液相還元して得た鉄-銅複合超微粒子(UFP)をカリウムで修飾するとその活性は、収率5kg/kg-cat h以上と極めて高く、メタンは少なく、液状炭化水素が75%であった。6.合成ガスからの混合アルコール生産用のモリブデン触媒 「冨永博夫」 シリカゲルにMoを坦持した触媒が混合アルコールの選択的製造に有効であることを見出し、さらにNiによる修飾を試み、アルコールSTY 300g/kg-cat h、選択性70%(重量)の成績を得た。7.低級パラフィン改質用ゼオライト触媒「八嶋建晃」 HZSM-5を650℃でZnCl_2の蒸気で処理すると、Znが坦持できる。この触媒は、HZSM-5と比較して、ブタンの改質活性は殆ど同じであるが、芳香族生成の選択性は2倍に増大した。
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