研究課題/領域番号 |
63603012
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
橋本 健治 京都大学, 工学部, 教授 (20025919)
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研究分担者 |
古崎 新太郎 東京大学, 工学部, 教授 (40011209)
藤井 哲 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (20038574)
越島 哲夫 京都大学, 木材研究所, 教授 (00109068)
岡田 弘輔 大阪大学, 工学部, 教授 (20028947)
富永 博夫 東京大学, 工学部, 教授 (00010760)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 石炭ガス化 / 合成ガス交換触媒 / 高分子炭水化物の直接醗酵 / バイオマス変換前処理 / ヒートポンプ / 太陽熱エネルギーの貯蔵 / 海水ウランの吸着採取 |
研究概要 |
本研究班は、石油に代わる有力なエネルギー資源として、石炭、バイオマス、太陽熱、ウランに注目し、これら資源のクリーンで安全でかつ効率の良い利用技術の早急な開発を目的に、6つの研究班を組織して研究を実施している。 石炭変換用高活性・高選択性触媒の開発班では、石炭と合成ガスに変換する触媒として鉄を中心とした安価な触媒、合成ガスから液体燃料合成用触媒として、ゼオライト二元機能触媒の高活性化、モリブデン系複合触媒の開発、超微粒子鉄系金属触媒調整等に顕著な成果がみられた。 石炭の新しいガス化プロセスの開発班では、溶剤処理した石炭の迅速熱分解、超臨界ガス抽出、熱分解2次反応の制御による液状物質の収率向上に成功した。さらに、ガス化炉の高効率化に対する指針の提出、ガス化炉生成ガスの新しい脱硫法の提案等がなされた。 生物燃料直接醗酵菌の育種班では、農林産資源の高分子炭水化物から生物燃料を経済的に生産するために、糖化と醗酵を同時に行える微生物の育種を目ざして数種の遺伝子のクローン化に成功した。 リグニンの低分子化によるバイオマス変換前処理の研究班では、マイクロ波照射、爆砕などの前処理法、加熱溶媒分解ならびに遺伝子工学的に育種された担子菌による脱リグニン法の開発等の研究が進展した。 太陽熱エネルギーの資源化に関する研究班では、太陽熱ヒートポンプシステムを開発して太陽熱資源化の基礎を確立するために、システムの熱力学的解析、ヒートポンプの高性能化、乾燥空気の製造、熱利用システムの開発等が重点的に実施された。 海水ウラン採取に関する研究班では、経済的な海水ウラン採取プロセスの確立を目的に、耐久性のある吸着剤の製造法の確立、海流、波などの自然力を利用した吸着剤と海水との接触装置の開発が推進された。
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