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肝実質細胞の接着、増殖を制御する高分子担体の調製

研究課題

研究課題/領域番号 63604501
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

駒井 喬  北海道大学, 理学部, 助教授 (90000851)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードぬれ特性 / アミノメチルスチレン / コポリマー / 初代培養肝細胞 / 接着性 / 増殖性 / 肝機能
研究概要

高分子材料表面の性質特に塩基性と疎水性を利用して肝実質細胞(初代単及培養したもの)の接着と増殖を制御しょうとした。本年度は疎水性表面を形成し、細胞接着性に優れているとされるポリスチレンを基幹として、これに極性(塩基性)で親水性であるアミノ基を導入した組成比の異なるスチレンとアミノメチルスチレンのコポリマーの合成を試みた。コポリマー群はベンゼンあるいはジオキサン中でAIBNを開始剤として重合させ、アミノメチルスチレン含量10%〜90%の5種類のコポリマーを得た。得られたコポリマー群はそれぞれ溶液としガラス板上にキャスト製膜し、表面物性の測定を行った。三成分系接触角法で測定したポリマー膜表面のぬれ特性は特異な挙動を示した。アミノメチルスチレン含量30〜50%では極性基が変っているにもかかわらずぬれは一定で10%と90%のものがモノマー組成比から予想されるぬれとは逆になっていた。つまり10%はより親水性で90%は疎水性であった。XPSによる材料の最外部の元素分析をするとたしかにアミノ含量は一連のコポリマー中では最も高く、この90%含量ポリマー表面には疎水環境下の極性基が多く存在することが証明された。これらコポリマー表面でイヌ肝細胞を培養するとこの90%アミノメチルスチレン含有ポリマーのみが極めて優れた細胞接着性と増殖性を示しその機能もコラーゲン塗付ガラス板上でFCS添加下で培養したものに匹敵する程のものであった。本研究の目的に叶う有効な材料が設計、合成できたといえる。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 船津昭彦,橋村悦郎,熊谷文昭,円谷敏彦,駒井喬,今忠正,中村敏一: 人工臓器. 17. 170-174 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 熊谷文昭,円谷敏彦,中島保明,長谷泰司,柿田章,内野純一,橋村悦郎,船津昭彦,駒井喬: 人工臓器. 17. 175-178 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 米川元樹,久木田和丘,目黒順一,川村明夫,駒井喬: 人工臓器. 17. 318-321 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 小林直樹,今井陽俊,駒井喬 他: 日本輸血学会雑誌. 34. 71-75 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 浜田明倫,熊谷文昭,駒井喬 他: 人工臓器. 18. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 久木田和丘,川村明夫,米川元樹,目黒順一,有山悌三,駒井喬: 人工臓器印刷中. 18. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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