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生体活性を有する骨修復材料の設計

研究課題

研究課題/領域番号 63604554
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

小久保 正  京都大学, 化学研究所, 教授 (30027049)

研究分担者 木山 雅雄  京都大学, 化学研究所, 助教授 (10027047)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード生体活性 / 結晶化ガラス / アパタイト / 骨との結合 / 人工骨
研究概要

本研究代表者らは先に、アパタイトとウォラストナイトを含む結晶化ガラスが、生体内で骨と自然に強く結合し、しかも長期に亘って高い機械的強度を示すことを明らかにした。本研究は、その骨と結合する性質(生体活性)を支配する因子を明らかにすることを通して、具体的に新しい生体活性骨修復材料を設計することを目的とする。
上記結晶化ガラスと骨の結合機構に関しては、これ迄にi)上記結晶化ガラスを体内に埋入するとその表面に骨のアパタイトによく似たアパタイトの薄層が形成され、それが結晶化ガラスと骨の結合に決定的役割りを果たしていること、ii)そのアパタイト層の形成は、結晶化ガラスから溶出する何らかのイオンと周囲の体液の化学反応によって形成されることなど明らかにしてきた。
そこで、本年度の研究は、結晶化ガラスから溶出するどのイオンがアパタイト層の形成に重要な役割りを果たすかを明らかにすることを目的とする。そのため、ヒトの体液にほぼ等しい無機イオン濃度を有する水溶液の疑似体液に結晶ガラスから溶出する可能性のある各種イオンを単独で、あるいは組み合わせてできるだけ多量にあらかじめ溶解させておき、その中に種々の固体材料を7日間浸漬し、その表面にアパタイト層が形成されるか否かを薄膜X線解析法、FT-IR反射分光法、走査電子顕微鏡観察などを用いて調べた。
その結果、もとの擬似体液中ではアパタイト層を形成しない結晶化ガラスもCaやSi、P、Fなどを単独で添加した擬似体液中ではアパタイト層を形成しないが、CaとSiを同時に添加した液中では、アパタイト層を形成することが明らかになった。この結果は、結晶化ガラスからCaとSiが同時に溶出することが、その表面にアパタイト層を形成する上で重量であることを示している。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Kokubo: Transactions of the Third World Biomaterials Congress. XI. 37 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] S.Yoshii: J.Biomed.Mat.Res.22. 327-338 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kokubo: Proceedings of XV International Congress on Glass. 1989.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大槻主税: Orthopaedic Ceramic Implants. 8.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 小久保正: Orthopaedic Ceramic Implants. 8.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kokubo: J.Non-Crystalline Solids.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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