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励起分子のポテンシャルとダイナミックスに関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63606509
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

中辻 博  京都大学, 工学部, 助教授 (90026211)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード理論 / 励起分子 / ポテンシャル曲線 / ファン・デル・ワールス分子 / 超微細結合定数 / 銀クラスター / プラチナクラスター / 化学吸着
研究概要

本研究では、励起分子のエネルギーと物性、化学反応とダイナミックスを記述するための量子化学理論の完備とその応用を第一の目的としている。この線に沿って本年度に行った主な研究は次の通りである。
1.SAC/SAC-CI法によるファン・デル・ワールス分子の基底状態と励起状態のポテンシャル曲線に関する研究---前年度の報告書にも示した通り、我々が開発したSAC/SAC-CI理論は、分子の励起状態やイオン化状態を研究するうえで信頼性が高く、極めて有用な方法である。この方法によって、ファイ・デル・ワールス分子のポテンシャル曲線を系統的に研究する手始めとして、Ar_2の基底状態・励起状態・イオン化状態のポテンシャルを研究した。得られた結果は種々のスペクトルの実験値をほぼ完全に再現しており、極めて信頼性の高いものであることが分かった。これによって、今後の傾倒的研究の基礎が得られた。
2.ラジカルの超微細結合定数のSAC-CI法による計算---ラジカルの超微細結合定数は、波動関数の原子核の位置での値という極めて局所的な物性であるため、理論的にも再現の難しい情報である。本研究では核位置での波動関数の必要条件であるカスプ条件を満たす波動関数を求める方法を考案し、これによって超微細結合定数の良好な記述を得ることを試みた。その結果、今迄の理論値に比して、より実験との一致が良好であり、かつ、理論的にも自然な結果を得ることができた。この方法を種々の有機δおよびπラジカルに応用した。
3.任意の分子の任意の励起状態の波動関数とポテンシャル曲線を信頼度高く計算するための理論の開発とプログラムの作成。
4.銀クラスターによる酸素分子の化学吸着に関する理論的研究。
5.プラチナクラスターによるアルカリ金属分子の化学吸着に関する理論的研究

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Nakatsuji: Journal of Chemical Physics. 88. 5759-5769 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] O.Kitao: Journal of Chemical Physics. 88. 4913-4925 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] O.Kitao: Chemical Physics Letters. 143. 528-534 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Momose: Journal of Chemical Physics. 89. 4185-4192 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Nakatsuji: Journal of Chemical Physics.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Nakatsuji: "Aspects of Many-Body Efficts in Molecules,D.Mukherjee" Springer Verlag, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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