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ロジウム-ポルフィリンを用いる炭素-水素結合の親電子的活性化と選択的物質変換

研究課題

研究課題/領域番号 63607514
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

青山 安宏  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00038093)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードポルフィリン / ロジウム / 多点相互作用 / アミド / エステル
研究概要

分子内に2-ヒドロキシナクチル基をもつRH(III)ポルフィリンはルイス酸としてのロジウムイオン、ブレイステッド塩基としての水素基の協同的な効果によりケトン類を活性化し、炭素-ロジウム誘導体を与える。このような多点相互作用が他の反応でも認められるかどうかをみるため、アミド類の開裂反応を検討した。
アミド(P-ニトロフェニルアセトアニリド)基質はベンゼン中過塩素酸銀の存在下上述のロジウム錯体とメタノールによりアミド基の開裂をうけ、ロジウムのニトロアニリン錯体と酢酸メチルを与える。この反応は以下の三つの素過程より成り立っていることが明らかとなった。
(1) ロジウムポルフィリンの水素基への銀イオンの配位。
(2) 生成したビスメタル系(Rh-Ag)によるアミド基質のとりこみ。
この過程はアミドのNH基とRh(III)の相互作用、およびアミドのC=O基とAg^+イオンの相互作用の二点固定である。
(3) (2)により二つの金属(ルイス酸)で二重に活性化された基質に対するメタノールの求核攻撃にもとづくアミド基の開裂。
このような機構は、Rh(III)、Ag^+、およびAg^+をポルフィリン近傍に固定するためのOR基(R=Hまたはアルキル)が2の反応にとって必須であることを意味するがこれは実際に確認することができる。
基質としてアミドのかわりにエステル(エチルエステル)を用いると類似した機構によりエステル交換反応が触媒的に進行する。
多点相互作用は酵素反応を特徴づけることがらであり、合成化合物を用いて実現するのは一般に困難であるが、rigidな骨格をもつポルフィリンを用いれば実現でき、温和な条件下での酵素類似様触媒の開発が可能であることが本研究を通じて明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuhiro,Aoyama: Angew.Chem.Int.Natl.Ed.Eng.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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