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酸素酸化を用いる環状ペルオキシドの効率的合成と変換

研究課題

研究課題/領域番号 63607526
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪市立大学

研究代表者

磯江 幸彦  大阪市立大学, 理学部, 教授 (90046946)

研究分担者 吉田 潤一  大阪市立大学, 理学部, 助手 (30127170)
勝村 成雄  大阪市立大学, 理学部, 講師 (70047364)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード環状ペルオキシド / 酸素酸化 / 電極反応 / 有機金属 / 一重項酸素酸化 / マノアリド / ビニルスルフィド / ビニルシラン
研究概要

現在生体との関連などから種々の分野で興味がもたれている環状ペルオキシドを電極反応や有機金属反応など新しい手法を取り入れた酸素酸化により効率よく合成し、さらにこれを他の有用な物質に変換する方法を開発する目的で研究を行い、本年度次のような成果を得た。
電極酸化により酸素酸化が効率的に開始されることを既に見出した。昨年度は1,3-ジケトンのラジカルを用いた環状ペルオキシドの合成を行ったが、本年度はフェニルチオラジカルを用いた反応を主に検討した。チオフェノール存在下ビニルスルフィドの酸素酸化が触媒量の通電で効率よく進行しα-フェニルチオカルボニル化合物が得られることを見出した。この反応はフェニルチオラジカルがビニルスルフィドに付加し、生成したラジカルが酸素と反応することにより進行していると推定される。同様の反応はケテンジチオアセタールにも適用できα-フェニルチオチオールエステルが得られた。これらの反応を基礎としてチオフェノール存在下ケトオレフィンの電極触媒酸素酸化による環状ペルオキシドの新しい合成法を開発した。中間に生成するヒドロペルオキシドが分子内のカルボニル基と環化し環状ペルオキシドを与えたものと推定される。
有機金属を用いて酸素酸化を制御する試みの1つとしてチオフェノール存在下ビニルシランの電極触媒酸素酸化を開発した。中間に生成するヒドロペルオキシドがケイ素の効果により選択的に開裂しα-フェニルチオカルボニル化合物を与えたものと推定される。また昨年度からのケイ素の性質を利用したシリル置換フランの一重項酸素酸化についてもさらに研究を進め、この反応を利用して、天然品と同程度の活性を示し、より簡単な構造をもつマノアリド類縁体の開発に成功した。また種々の類縁体を開発することによりマノアリドの作用機作について重要な知見を得ることもできた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 吉田潤一: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.1468-1470 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田潤一: J.Org.Chem.in press.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 勝村成雄: Tetrahedron Lett.29. 1173-1176 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田潤一: Tetrahedron Lett.28. 667-670 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 勝村成雄: Tetrahedron Lett.28. 1191-1194 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田潤一: 有機合成化学協会誌. 46. 586-595 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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