研究課題/領域番号 |
63608010
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
比企 静雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (50006227)
|
研究分担者 |
谷戸 文彦 KDD上福岡研究所, 主任研究員
筧 一彦 NTT基礎研究所, 情報科学部, グループリーダ
粕谷 英樹 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20006240)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1988年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
|
キーワード | 音声処理技術 / 性能評価法 / 音声合成 / 音声認識 / 品質評価法 / マン・マシン・インターフェイス |
研究概要 |
1.音声処理技術の性能評価に関与する要因の解析にもとづいて、音声入出力の性能評価のための全般的な枠組を設定し、使用効果を表現する次元のについて、合成音声による天気予報を例にとって、具体的な評価項目と評価の手順について検討した。とくに作業の成積の次元については、評価のためのテキストの選択方法とも関係づけて考慮した。 2.このような性能評価の枠組に当てはめながら、新聞の校閲作業を例にとって、合成音声の実用化の場面における利用実態を調査した。そして、それにもとづくシュミレーション実験を行って、使用効果のうちの使用者の負担の次元に含まれる倦怠感の評価項目について、その測定の可能性を、とくにピッチ周波数特性の影響に注目して検討した。これと併せて、測定に組込むべき要因のうちで使用者の性別などの特性や周囲の雑音などの環境条件が評価を及ぼす影響も検討した。 3.やはり倦怠感の評価項目に関連して、合成音声による質問応答を聴取するための努力が負荷として加えた並行作業に及ぼす影響を測定する実験によって、このような心理量を定量化する可能性を検討した。 4.これからの実験とも関連して、音声処理技術の構成要素であるピッチ抽出法について、その評価に共通に用いるための標準ピッチファイルの作成も進めている。 5.高能率符合化方式におけるパケット廃棄による品質劣化を評価する方法や、会話音声の音韻特性や視覚・聴覚の相互作用や環境・話者要因に対する音声知覚の適応などの、音声入出力の使用形態に関連した要因や、自然音声・分析合成音声との音節明瞭度・単語了解度の比較による、規則合成音声の性能評価法などについても検討を行った。
|