研究課題/領域番号 |
63611506
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
村江 達士 東京大学, 理学部, 助手 (50011747)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 炭素質コンドライト / 隕石 / 有機高分子物質 / 南極隕石 / 隕石中の有機物 |
研究概要 |
1.炭素質コンドライトより有機高分子物質を分離するための酸処理による鉱物質物質の溶解除去に際して、超音波の照射、高速遠心機による有機高分子の沈澱を繰返し、さらに中間の残渣に蓄積された硫黄を有機溶媒で抽出除去することにより、従来にくらべてより高い回収率で、より高濃度の炭素質物質を得ることに成功した。 2.ALH-77307(南極炭素質コンドライト)より上記の操作で得られた有機高分子物質をレーザーイオン化飛行時間型質量分析計により分析し、分子量が約3400であるという推定をすることができ、我々が先に熱分解生成物の分析その他の結果から提出した推定構造の妥当性を示すことができた。 3.上記の残渣の赤外スペクトルを拡散反射型FT-IRの操置を使用して測定し、芳香族化合物特有の吸収を観測。この結果からも我々が先に提出した推定構造の妥当性を示すことができた。 我々の提出した推定構造とは周辺部に欠陥を持ち、その欠陥部分の大きさが無視できない程度の大きさのグラファイト様単一平面分子である。
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