• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

クレータ年代学の見直しと地球惑星の集積形成史

研究課題

研究課題/領域番号 63611507
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

熊澤 峰夫  東京大学, 理学部, 教授 (60022571)

研究分担者 栗田 敬  東京大学, 理学部, 助手 (00111451)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードクレータ生成率 / クレータ年代学 / 隕石衝突率の周期性
研究概要

(1)昨年度報告した地球および月面上のクレータ分布密度に更に検討を加え新しい積算クレータ数標準曲線を提出した。これは地球・惑星形成初期のAT(accretional tail)は時定数〜10^7年を持つ集積とその余効と隕石衝突率が20億年周期のスパイク状増大PS(periodic swarm)を示す。一つのPSの継続時間は8億年程度で、一つのPSと次のPSの強さは1/(10)程度である。
(2)年代積算クレータ数の標準曲線を年代決定の方法とすることの有効性と原理的限界を明らかにした。クレータ数の標準曲線の特長は、40億年前、20億年前および最近数億年において1/(10)の段があることである。この段付き積算クレータ密度曲線を適用することは、ある地域の年代をPSの三つの磁気のどれかに振り分けることだけを意味し具体的年代数値を与えることは原理的にできない。特にクレータ数統計が信頼できる数に達する広い面積を有する地域以外にこれを適用することは意味がない。
段付き積算クレータ密度曲線が意味する隕石の周期的衝突と地球史上のいろいろな現象との間には、現象的相関があり、したがって因果的要因があったものと推定された。例えば地球や月の火成活動やテクトニクスが隕石衝突によって誘発される可能性を示唆した。
周期的な隕石衝突現象をもたらすメカニズムの検討を、可能な隕石リザーバに諸天体が及ぼす潮汐力の大きさ見積りによって行った。その結果、リザーバは太陽系内に存在し、そこからのリークをもたらす要因は太陽系外の巨大分子雲およびそれに潮汐力を及ぼすマゼラン雲であろうと想定した。単純な現象論的なシミュレーションを行うボックスモデルを提出した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Kumazawa; Y.Shiratoro S.Kuramoto: ICARUS.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi