研究課題/領域番号 |
63611511
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河鰭 公昭 名古屋大学, 理学部, 教授 (60022513)
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研究分担者 |
立松 健一 名古屋大学, 理学部, 日本学術振興会特別研 (40202171)
花輪 知幸 名古屋大学, 理学部, 助手 (50172953)
小川 英夫 名古屋大学, 理学部, 助手 (20022717)
福井 康雄 名古屋大学, 理学部, 助教授 (30135298)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1988年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | ミリ波天文学 / 原始星 / 原始太陽系星雲 |
研究概要 |
今年度は、暗黒星雲中のアイラス赤外線点源方向の分子ガスの柱密度と分布を調べることを目標として観測を行なった。観測には名古屋大学の4メートル短ミリ波望遠鏡を用いており、^<13>CO、C^<18>O分子のJ=1-0回転スペクトルが観測された。おうし座、セフェウス座を中心として約100個のアイラス赤外線点源を観測対象として選択した。主な結果は次のように要約される。 1)おうし座について約40個のアイラス点源を観測した。^<13>COから求めた分子ガスの柱密度と、アイラス点源の色温度との間に、有意な相関のあることが分かった。即ち、色温度の低い点源は例外なく分子ガスの柱密度の高い領域に存在している。この結果は、波長12ミクロンと25ミクロンで定義された色温度が赤外線点源の進化の段階に対応するという考え方と矛盾がない。 2)セフェウス座については約30個のアイラス点源も観測した。12ミクロンにおいてフラックスの上限値しか得られていない点源も含んでおり、特に初期の原始星の進化に注目して^<13>COの観測データを解析した。その結果、12ミクロンで検出されていない点源のかなりの部分が分子雲コアを伴っていることが分かった。また、分子ガスの柱密度と色温との相関も1)と同様に見出された。 以上、1)、2)の結果は原始星進化の初期を探る上で貴重な知見である。
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