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イオン顕微鏡による隕石中の同位体変動の検出と太陽系星雲の起源の推定

研究課題

研究課題/領域番号 63611513
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

西村 宏  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30029722)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード同位体異常 / マグネシウム / イオン顕微鏡 / SIMS
研究概要

Allende炭素質コンドライト中のカンラン石結晶2個を含む包有物とカンラン石コンドルール1個について、大阪大学の日立IMA-2A型二次イオン質量分析計を用いてマグネシウム同位体比測定を行った。この内、前者の結晶2個中で、約5〓の^<24>Mg過剰が見い出された。また、これらのカンラン石の鉱物組成を、鳴門教育大学のEPMAを用いて測定した結果、それぞれ、Fo_<95>およびFo_<85>であることが知られ、Forsteriteに富んだカンラン石中に^<24>Mg過剰が存在することが明らかとなった。Forsteriteは、Spirelなどとともに、原始太陽系星雲形成時の星間物質凝縮の際、比較的高温で晶出する成分であり、この晶出段階で過剰同位体が取り込まれた可能性が極めて強い。このことは、原始太陽系星雲形成時には星雲中の気体および結晶分子などは同位体的に不均一であったことを示すものである。
上述の研究と並行して行っているイオン顕微鏡の開発に関連しては、本年度の予算により、設備備品として、イオン検出部に用いる米国ケースレー社製の微小電流検出用エレクトロメータとイオン計数用ユニバーサルカウンタりの購入を行った。また、消耗品費では、レンズ系制御用としてモジュール化された装置組み込み型高電圧安定化電源を購入し、電源系の製作を主として行った。さらに、本研究費とともに交付されている科学研究費一般研究(A)の経費により、加速収束レンズ系の電極類および支持用の絶縁物スペーサ類の製作を行い、昭和63年度中にイオン顕微鏡本体の完成を見る予定である。平成元年度は、標準金属試料などを用いた試験的な実験が開始できる見込みである。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 西村宏: 学術月報. 40. 70 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Nishimura: Secondary Ion Mass Spectrometry, SIMSVI John Wiley. 949-952 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Sakaguchi: Mass Spectroscopy. 36. 1-10 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Nishimura: Mass Spectroscopy. 36. 197-202 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N.Torigoye: Mass Spectroscopy. 36. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 西村宏: 昭和63年度文部省科学研究費補助金重点領域研究(1)原始太陽系と惑星の起源研究成果報告. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 久米昭一: "地球:その実像" 学術図書出版, 253(27-75) (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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