研究課題/領域番号 |
63612003
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
戸嶋 直樹 東京大学, 工学部, 助教授 (50011010)
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研究分担者 |
山本 隆一 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016743)
竹本 喜一 大阪大学, 工学部, 教授 (50029170)
金子 正夫 理化学研究所, 反応物理科学研究室, 副主任研究員 (90109794)
白井 汪芳 信州大学, 繊維学部, 教授 (80021153)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
1988年度: 16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
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キーワード | 高分子錯体 / 連続ポテンシャル場 / クラスター / フタロシアニン錯体 / 多電子移動 / 酸素発生 / プルシアンブルー / ポリヌクレオチド / ポリ(置換チエニレン) / フェロセン |
研究概要 |
1.高分子の化ミセル中に包埋した白金クラスターを合成し、水/界面/ミセル中に、順次酸素還元ポテンシャルの順に機能分子を配置して、連続ポテンシャル場を構築し、電子移動効率の飛躍的向上に成功した。また、高分子に包埋したバイメタリッククラスター内および高分子-プルシアンブルー平面膜内に連続ポテンシャル場を構築することに成功した。 2.非晶質レーヨン繊維担持鉄(II)オクタカルボキシフタロシアニン錯体の配位構造を明らかにした。この高分子錯体の電子構造は、天然のカタラーゼのそれに近い。そこで、この繊維系を用いてカタラーゼ様反応の速度論的研究を行い、この系が、新しいギャドサイクル系を形成して高活性化していることを明らかとした。 3.水を4電子酸化して酸素を発生できる触媒として、ルテニウムやマンガンの錯体を開発し、ギャドサイクルを利用して、化学的に及び電気化学的に水を酸にするシステムを確立した。電気化学的酸については、錯体を取り込んだ高分子膜を電極に被覆し、この錯体膜を経由する電荷の輸送により、目的を達成した。 4.核酸の高度な機能は塩基対形成による分子間相互作用に基くが、核酸塩基を含む合成高分子系でも、核酸と同様の分子間相互作用によって、高分子錯体を形成することを見いだし、核酸系高分子錯体における連続ポテンシャル場と分子間相互作用についての基礎的知見を得ることができた。 5.3-メトキシチオフェン及び3,4-ジメトキシチオフェンの電解重合及び複素5員環ポリマーの錯体を行ない、π共役連続ポテンシャル場を有し10^<-2>〜10^2Scm^<-1>の導電率を示す高分子を得ることに成功した。また、フェロセン単位を主鎖構造に有する高分子錯体及び高分子-金属硫化物複合錯体系での電子移動過程を解析することができた。
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