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高分子歪み錯体系による動的解析と応用

研究課題

研究課題/領域番号 63612511
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

木村 栄一  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (30034010)

研究分担者 塩谷 光彦  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (60187333)
小池 透  広島大学, 医学部, 講師 (90186586)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード大環状ポリアミン / 高分子液膜型センサー / 電位応答 / 貴金属イオン / 金属イオンキレート剤
研究概要

大環状ポリアミンはその構造上、各種の化学修飾が容易である。例えば、環の拡大、縮小、ドナー原子の変更、様々な官能基の導入、高分子化等である。それらの操作によって、大環状ポリアミン錯体構造に歪が生じ、その結果、目的に応じた機能を達成することができる。これらの考えを基礎に、我々は高分子素子として、新規大環状ポリアミンの開発、及び、それら高分子化による新機能の開発に努めている、高分子化という点に関しては、まだ開発途中にあるが、本年度の成果を以下に報告する。
1.脂溶性基を持つ大環状ポリアミンによるポリアニオン及び中性カテコール分子の高分子液膜型センサーを開発した。このセンサーは各種アニオンに対して濃度依存的に電位応答すること、更に、中性分子であるカテコールに対してもよい電位応答を示すことを見出した。これらの結果は、新しいタイプの電位応答理論研究の途を開くと共に、中性分子のセンサー開発が可能であることを示唆した。
2.生体高分子のポリペプチドにヒントを得て、貴金属イオン(白金やパラジウムイオン)のみを選択的に取込む新しい大環状ポリアミン配位子を合成した。この白金イオンの捕捉キレート剤は、白金抗癌剤による白金イオン蓄積副作用の軽減薬として大変注目されている。
3.ヘムタンパクの活性中心であるアキシャルイミダゾール配位子の作用を明らかにする目的で、イミダゾール基をもつ新しい大環状ポリアミンを合成した。この配位子は水溶液中でコバルトイオンを取込んで、分子状酸素と1:1の錯体を形成した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Umezawa;M.Kataoka;W.Takami;E.Kimura;T.Koike;H.Nada: Anal.Chem.60. 2392-2396 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] E.Kimura;T.Koike;H.Nada;Y.Iitaka: Inorg.Chem.27. 1036-1040 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] E.Kimura;Y.Kurogi;S.Wada;M.Shionoya: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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